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「路」を読んだ中三女子の感想

台湾新幹線ができるまでの話。

NHKでドラマ化もされていたのですが、ご存知でしょうか。

母が台湾好きで、私もそのドラマを見たんですよ。

それで内容は知っていたけど、本も読んでみようかなという気になって。

なんせ装丁がいいんですよね。

綺麗とか、可愛いとかじゃないけど、なんかいい感じ。

読んでいるとドラマのシーンが蘇ってきました。

もちろん全く同じわけではなくて、主人公、春香の恋人が鬱病になっているシーンがあったりとかドラマの中ではサラッと触れられていた葉山勝一郎というおじいさん目線のお話があったりとか。

そういうところもありました。

母はその、葉山さんの部分が心に残ったそうなのですが、私は台湾人の二人、威志と美青の部分が一番心に残っています。

ドラマでは春香とエリックのところが多かったので、その監督さんには一番印象的だったのかな。

人それぞれ好きになるところが違う。

自分の大好きな人に、読ませてみたくなる本です。

春香の台湾暮らしが長くなるにつれ、彼女も台湾の空気に合うようになっていくのですが、それが読者にも移ってくるような気がします。

この本を読み進めていくうちに、いつも感じている焦りとか、そういうものが和らいでいくんですよね。

台湾の時間の流れってこんな感じなのかな。なんて。

人生って、焦らないでもちゃんと進んでいくんだな。

そう思わせてくれます。

そんな感じでゆっくりと進んでいく物語なので、ちょっとずつ読むのでも全然違和感がないんですよ。

しばらく時間が空いて、途中から読んでもすっと入っていける。

読んでいると、なんだか落ち着く本です。

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