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読書記録

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私が読んだ本の記録です。
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2018年7月の記事一覧

林伸次著『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』

bar bossaの店主、林伸次さんの初めての小説が発売されました。 私は林さんが過去に出されたエッセイや、cakesの連載がずっと好きで、noteのマガジンも購読しています。 そんな林さんの小説も、やはり、私が好きだなあと思う林さんのおしゃれさや、バーという空間の不思議な非日常感や、ぐっとくる恋愛の切なさがたくさん詰まっていました。 入れ替わり、いろいろな人がバーを訪れて少しずつ語りだす恋愛と、その雰囲気にピッタリのカクテルやワインやウイスキーなどのお酒、そして音楽が

やまぐちせいこ著『ミニマリスト、親の家を片づける』

図書館で借りましたが、手元に置きたくて、改めて購入しようと思いました。 私は今実家に暮らして、自分好みの生活スタイルを貫こうと思うと、やっぱり独り暮らしはいいなあとも思います。 自分の意図しないところに物があること、自分の好みじゃない食材があること、自分と家族の様々なタイミングが合わないことなど、実家で過ごして思うとおりにいかないことは、確かにたくさんあります。 自分が今年の2月頃から砂糖を断つことを決めたときも、家には買い置きのお菓子が常にあり、甘い物を食べる習慣が完

高橋源一郎著『お釈迦さま以外はみんなバカ』

今日は、高橋源一郎さんの『お釈迦さま以外はみんなバカ』という本について書こうと思います。 高橋源一郎さんは元々知っていたけれど、すごく好きになったのは、NHKラジオ第一の『すっぴん』でパーソナリティーを務めるようになってから。 私はこの時間帯のラジオは、すっぴんの前の番組から聞いていたけれど、『すっぴん』になってから大分内容が変わって、切り替え当時は、元々聴いていた人からのとまどいや、批判的メッセージも結構多かった気がします。 『すっぴん』は多分今年で6年目だと思うので