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読書記録

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#稲垣えみ子

稲垣えみ子さんの本から

昨日に引き続き、稲垣えみ子さんの『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』のなかから、特に自分の心に響いた部分について書きたいと思う。 稲垣さんは『毎日が投票日かもしれない』(2015年1月3日)というコラムの中で、このように書いている。 ~「選挙=民主主義」だとすれば、我々が力を行使できるのはせいぜい数年に一度です。主権者とおだてられながら、なんと空しい存在でしょう。 そんなある日、近所のおしゃれな雑貨店でこんな貼り紙を見たのです。 「お買い

稲垣えみ子著『アフロ記者が記者として書いてきたこと。退職したからこそ書けたこと。』

稲垣えみ子さんと言えば、最近はその節電生活などで有名だけれど、朝日新聞記者だった頃のコラムや、フリーのジャーナリストになってからの記事などを改めて読むと、やはり圧倒される。 ジャーナリストとして「伝えたい」という強い気持ちと、難しいこともシンプルに分かりやすく、かつ強く興味が惹かれるように描かれる言葉には溜息が出る。 昨日自分が書いた「書く意味」という文章を思い出すと死にたくなる。(すぐ回復するけど。) 我が家はずっと朝日新聞をとっているので、当時は稲垣さんの社説やコラ