おおなんという慈悲深いものよ
　わたしの心臓を
　わたしの魂を
　あなたは持っていくのか

　おおあなたという神のような存在は
　虹の彼方へと誘われ
　永遠の円の中で
　再び生命を与えられる

　わたしはあなたのようなものではないのです
　わたしの心臓は
　わたしの魂は
　あなたのそばへは参りません

　
　地上のものよ
　お前の心臓は鳥たちの羽根より軽く
　天秤はお前の誠実さを物語る
　お前はわたしのもとへと誘われるのだ

　白い鬣をもつこの馬にまたがり
　わたしの腕には幼子が踊っている
　それはお前だ
　お前はここでは天へと駆け上る純粋な幼子

　わたしたちのもとへ参れ

　おお神よ
　あなたはなんと慈悲深いのでしょう
　わたしのような地上のものを
　そちらへ向かわせてくださるというのですか
　わたしは天の花園の香りを知っているような気さえするのです

　お前の行くべき場所は
　お前の中に眠っている
　ここの門は開いておる
　黄金の輝きに満ちたお前の故郷

　なんという光栄なこと
　わたしのような地上のものが天使たちの都へ行くことができるとは

　黄金の光はお前を照らし
　魂の羽根はわたしたちの都へ向かっている

　美しい花々の香り
　おお神よ
　わたしは知っています
　ここが神々の住まう黄金の都であることを

　お前に天使の羽根を授けよう
　黄金の泉に湧く歓喜の水を
　愛で満ちた花々の冠を
　永遠なる魂の調べを聴きなさい

　銀の雫はわたしのなかでとけていきます
　ああ神よ
　天使たちよ
　わたしは永遠なる魂を得たのです

　お前の羽根は黄金で紡がれ朽ちることはない
　その羽根はお前のものだ
　永遠の中で解き放たれた
　虹の海に生まれた天使よ
　愛の鼓動とともに
　健やかに眠れ