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魔女の参考文献♒︎

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読んだ本のレビューと感じたこと。 心理学・スピリチュアル・創作・言葉・日本語・占星術についての本が多いと思います。 読んだ後にシェアしたくなる話を記事にしてまとめたマガジンです。
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記事一覧

タロットはシステムであり装置

 昨夜夜中にメモを残した。そこには「タロットはシステムであり装置」と書いてある。タロットをスプレッドで配置するとドラえもんのタイムマシンのように体が変化し、自分が翻訳機になる。タロットカードは宇宙人が地球を脱出するために作ったものだと松村潔さんが言っていた。そのことがずっと頭に残っている。人間は未来や現在の状況を占うためにタロットカードを使うけれど、それは本当に正しい使い方だろうか。宇宙人が作ったとすれば用途は全く違うものになる。人間が無理やり意味を当てはめ、対応させているな

誕生日に抜けた話と『クララとお日さま』

 思い返せば、とても沈み込んだ二ヶ月を過ごしていた。自分ではその自覚はなかったけれど、抜けてみるとわたしは長いトンネルの中にいたのだと気がつく。昨日は誕生日で、その数日前からハッピーが溢れていた。体調がいいし、わたしが「こうなりたい」と思っていた思考ができるようになってきた。誕生日前に陰が極まるのは毎年のことなのに、それでもいつも忘れて落ち込んでいる。整体の先生に「誕生日は体の中心に中心がくる」と教えてもらった。リセットされゼロになって、また始まっていくエネルギーを感じる。女

手紙の言葉には体温がある。初めてのリルケ。

 本との出会いは、人との出会いに似ている。ふと立ち寄った場所で見つけたり、見つかったり、誰かに紹介されたり、読んでいる本の中で引用されていたり。実際に話してみてつまらないこともあれば、運命の人みたいに意気投合することもある。その確率とか、ときめきとか、がっかりとか全部、本との出会いは人との出会いにそっくりだ。  11月はリルケの名前を目にすることが多かった。具体的には若松英輔さんの著作を何冊か読んでいる中で多数引用されていた。先日友だちと一緒にお気に入りのカフェにいこうとし

『縄文夢通信』 渡辺豊和

 魔女の参考文献。視点が大きく持ち上がるような本のレビューを紹介します。半分はみなさんのため、半分は自分のため。自分自身のインプットを助けるために読んだ本を紹介していきます。アウトプットするために読むと入り方が全然ちがうのです。もし気になったらご自身で読んでみて、感じて、ぜひ自分の言葉でシェアしてみてください。 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒ 【本日の本】 『縄文夢通信』 渡辺豊和  縄文夢通信というタイトルに惹かれて読み始めたこの本

『サイコマジック』 アレハンドロ・ホドロフスキー

 魔女の参考文献。視点が大きく持ち上がるような本のレビューを紹介します。半分はみなさんのため、半分は自分のため。自分自身のインプットを助けるために読んだ本を紹介していきます。アウトプットするために読むと入り方が全然ちがうのです。もし気になったらご自身で読んでみて、感じて、ぜひ自分の言葉でシェアしてみてください。 ⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒ 【本日の本】 アレハンドロ・ホドロフスキー『サイコマジック』  アレハンドロ・ホドロフスキ

読書のコツ 本の食べ方

わたしは本を読むのが速い。 一日に数冊、読むこともある。 たぶんそれは情報を得るような読み方ではないからかもしれない。 ひとつひとつの情報をしっかりと拾っていたらそんなスピードでは読めない。 「速読」ともちょっとちがう。 自分では、本のエネルギーを感じる、体に含むような読み方だと思っている。 最近は言語学や心理学、占星術、人類学についての本をよく読む。 ひとつのアイディアから芋づる式に次の本が提案されるのでそれを追っている。 そういう類の本を読むとき、「面白い