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【2022年上半期】今オススメしたい書籍10選

「どんなに忙しくても、絶対に週1冊、年52冊の本を読む」と決めたのが3年前。

今年はかなり怪しいか・・・と思っていましたが、数えてみたところ上半期で29冊。なんとか達成ペースで来ていました。

この29冊の中から、特に私がオススメしたいと思った10冊をご紹介します。どれか一つでも、皆様の興味関心を引く書籍があれば幸いです。掲載順は、ざっくり私のおすすめ順です。

1. 世界は贈与で出来ている

今年上半期No.1書籍。

「人が人に対して、何かをしてあげる」ということはどういうことなのか。そしてそれは社会にどういった影響を与えているのか。「贈与」と「等価交換」の違い、を軸に解き明かしていく本書は、その文章の美しさも相俟って最高の一冊に仕上がっています。

自分が他者とどう向き合ったら良いのか、子育てに対してはどう考えたらいいのか、日々想像力を働かせないといけない理由はなんなのか、、、読んで視界が大分開けました。

良かったら、僕を信じて読んでみてください。

2.佐久間宣行のずるい仕事術

上半期末に「世界は贈与で出来ている」を読むまでは1位だった本書。最後に交わされましたが、こちらもかなりの良書です。

正直、ちょっとタイトルがミスリーディングかなと。何か「うまくやって、本質的でない成果を残す方法」みたいな想像が働きますが、そういう本ではありません。

テレビ東京時代、尖っていた佐久間さんが尖りつつもどうやって会社という組織と付き合って、抜群の成果を残したか。大企業社員は肩書き関係なく、全員読んだ方がいいと胸を張って言える本です。

私もこちらの本からInspirationを受けて一本Noteを書いてますので、よかったら。

3.嫌われた監督

こちらは大分ベストセラーになっていたので、読まれた方もおられるかもですね。

まず、登場人物全てが等身大に描かれていて、各々の息遣いが聞こえて来るような描写。難易な単語は使っていないのに、心に刺さる言葉遣いが素晴らしい。

そして、最終的には「リーダー」としての一つのあるべき姿があります。

特に、他者を切り離し、自身の判断を信じる「オレ流」を支えた奥様との御守りエピソードには震えました。世界で唯一、妻が分かってくれればいい。そんな落合監督の姿には男として憧れます。

4.自分の中に毒を持て

この本の一番のテーマは「絶対感で生きろ。相対感で生きるな」ということ。現代社会で中々に難しいことですが、これが出来ている人間は本当に魅力的。

岡本太郎流の言葉遣いも気持ちよく、心にダイレクトに刺さってくるフレーズが多く、読み終わった後はなんとなく体温が上がっている感覚を得ました。

・自分が未熟だからといって消極的になってしまったら、未熟である意味がない
・「出る」のは固く冷たい釘ではない。純粋な人間の、無垢な炎だ
・強烈に生きる、ということは死を前提にしている …etc

社会人にも学生にも読んでほしい、本当におすすめの本です。

5.外資系が教えるプロジェクトマネジメント

大尊敬する山口周さんの書籍。

プロジェクトのみならず、組織のマネジメントに困っておられる方、必読の書です。ただ注意いただきたいのは、「プロジェクトマネジメント」半分、「リーダーシップ」半分、の本です。なぜなら、リーダーシップこそが「マネジメント」に必要なので。そのため、テクニカルな話はほぼ出てきません。

ですから、例えばマネジメントツールでAsanaとBacklogとNotionとTrelloとWrikeのどれがいいか、といった話は全く出てこないので、そういうことを期待する人は別の書籍がいいでしょう。

6.バカの壁

「え、今更読んだの?!」と言われそうですが、はい、令和になってから読みました笑

自己は不変だと思ってるが、自己は不変などでは全くなく、刻々と変化しているもの。これがキーメッセージの一冊。

個人的に気に入ったフレーズは「知ることは、根本的にはガンの告知」
告知を受けた瞬間から世界の見え方が変わるように、知ることで人はガラッと変わると。まさに、その瞬間が楽しくなってきたから、この10年間は本を読むようになりました。

さすがは平成の大ベストセラー、という内容です。読んで時間の無駄になる人はほとんどいないのでは。

7.「組織のネコ」という働き方

本書は、社会人にはトラ・ネコ・ライオン・イヌがいる中で、トラは「社命より使命を大事にする、自由で独立したパフォーマンスの高い人」と定義されていて、組織にいるトラのことを「トラリーマン」と呼んでいます。

どうしても組織には「組織の中央を志向し、言われたことを上手くやる」イヌが多くなる中で、そうでない生き方の楽しさと、そのやり方を実例とともに紹介しています。

私自身、住友商事ではネコであり、トラを目指していた存在ですので(ヤングタイガーくらい?)、非常に共感しました。

大企業で悩んでおられる方は、是非「ズルい仕事術」と一緒にお読みください。
あ、あとこれを題材に書いた私のNoteも。

8.V字回復の経営

商社マン大好き三枝さん。「読め読め」と言われると読まない天邪鬼キャラが顔を出し、13年間読んで来ませんでしたが、ついに開封。

結果、普通に名著でした。私は、企業再生とベンチャー経営はかなり共通するポイントがあると思っていましたが、まさにその通りでした。

本書は今や日本を代表するグローバル企業・コマツの話ですが、やっていることは、鬱々としている組織を如何にベンチャー化するか、であったとも言えると思います(それだけではないのですが)

まさにサイエンスとアートを熱量で融合させたような話であり、非常に勇気とノウハウをもらえる一冊です。

9.【小さな会社】逆襲の広報PR術

予算の少ないベンチャーや中小企業は、高コストの広告が打てません。そんな会社が特に活用すべきは、「PR」。リソースが限られている中でのPR手法をイチから教えてくれています。

私は個人的に「社員全員が採用マンで、広報マン」と思って生きていますので、本書もぜひ役職関係なく読んでもらいたいですが、やはりベンチャー界隈の広報関係者には特にオススメです。

10.妊娠の新しい教科書

最後に一冊、毛色の違う本を。
この本には妊娠とは何か、そして不妊治療の説明が一から書いてあります。

私は不妊治療サービスを提供する会社の社員として読みましたが、「一人の男性」として勉強になり、そして色んな思いが生まれました。

不妊治療の大変さ、そしてそれがもたらす希望、どちらも明確に描かれており、
途中で涙が溢れました。

子供を希望されている方のみならず、すでに子供がいる方にもオススメです。
私は、この本を読んで改めて妻と子への愛が深まりました。

おわりに

「2021年の今オススメしたい書籍10選」で、「私は出来る限り周囲の人のお勧めの本を読むようにしている」と書きました。自分で選んだ本ばかり読んでいると、新たな気づきが得られづらくなるからです。

そして、今回紹介した10選をみてみると、このうち8冊が他人からの紹介でした。自分で手に取った本よりも、新しいDotsを産んでくれるのは他者から紹介してもらった本だ、ということを改めて確認した半期でした。

私の今回の紹介が、皆様の新しいDotsに繋がりましたら幸いです。

次点

ここには紹介しませんでしたが、「二周目だった」「上記のどれかと内容が類似している」「11位だった」といった理由で紹介出来なかったけれど、オススメの本を列挙します。リンクは埋め込んでありますので、タイトルで興味を持っていただいた方は是非飛んでみてください。

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