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私、今落ち込んでいます。

私、今落ち込んでいる!!!!とてもいい意味で!!!!!

言葉を失ってしまうほど圧倒される才能に出会うことができた。毎日生きていて数え切れないほどのものに出会うけど、才能だなって感じるものにはなかなか出会えない。(何様やねん)

そんな中で私が出会いたかった才能に出会えました。私ついさっきまで本を読んでいたんです。最近できた恋人が『あなたはきっとこれ好きだと思うよ』と言って貸してくれた本。

小山田咲子さんの『えいやっ!と飛び出すあの一瞬を愛してる』という本。

タイトルを聞いた瞬間から『あ、きっと私この本好きだな。』と思った。そして、実際にめちゃくちゃ好きになってしまった。こんなのずるい。好きになるしかないじゃないか!!と、思わず書いてしまうくらい瑞々しくて眩しい文章だった。

私はandymoriというバンドがとても好きだ。いや寧ろ好きだというよりもはや信仰に近い感情を持っていると思う。

このバンドに出会ったきっかけは元恋人氏である。だから未だにandymoriの曲をきくと元恋人が頭に顔を覗かせてくることがある。ちゃんとご飯を食べているのだろうか。元恋人という関係性は厄介なものだなと思う。きっと一生元恋人という関係性に縛られるんだろうなあ。(はい、お得意の脱線)

このバンドのギターボーカルである小山田壮平。この人は私にとって憧れでもあり、僭越ながら分かりたい存在でもある。

この人の世界の捉え方や、その捉えたものの表現の仕方、全部に憧れる。もはや崇拝。感性は磨くものだというが私が死ぬ気になって今自分が持っている感性を磨いたところで一生敵わないと思う。それくらいにセンスがある。

その私にとって神のような存在である小山田壮平の姉である小山田咲子さんが書いた本を読んで私はしっかりと落ち込んでいるのです。

咲子さんは24歳の時に恋人が運転していた車の横転事故で命を落としている。

とにかく読んでもらったら分かるのだけど、この人の書く文章にはその時の情景、表情、声色、空気感、温度、匂いが乗っている。

『たら』『れば』なんて言葉はただの逃げであり、現実逃避だから使いたくないけど、もしこの人が生きていたら絶対に文筆界で存在感のある人になっていただろうなと思うし、この人の言葉に勇気をもらったり、命を救われる人も沢山いたんだろうなと思わずにはいられない。

そして、私もこの人の書く文章に心躍らせ、強く憧れるひとりになっていただろうなと思う。

それくらい文章を書くということの才能がある人である。

人間というものは単純なのでどう頑張っても、どう足掻いても、敵わないものを目の前にした時、作品自体はすごくよくって感動しているのにひどく落ち込んだ気分になる。

今の私がそれ。全然敵わない。

私に足りないものは持って生まれた才能以外になんだろう。旅だろうか。うん、多分、きっとそうだ。触れてきたものに圧倒的に差がある。

旅をしよう。コロナが少し落ち着いたら。夏休みはインドに行きたいな。

咲子さんはインドには10代のうちに行くのがいいと言っていたけどまだ間に合うかな21歳。


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