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#5 浜松×自分=宇宙ビジネスを目指したい

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非宇宙の宇宙好き、永利(ながとし)です。新規事業開発を専門とする株式会社Relicで、日々事業アイデアの創出・事業化に向けた活動に邁進しています。2023年1月から、Relicが開設した浜松拠点の責任者を務めております。

#1や#3でも触れましたが、今回は改めて、浜松地域を起点として宇宙ビジネスに挑戦したい私の想いを綴らせていただければと思います。特に、製造業の皆さま、宇宙機をつくることにご関心のある皆さまにお読みいただけますと大変幸いです。


宇宙ビジネスに対する思いと、浜松でスタートしたい理由

これまで4回にわたって、自分の決意やビジョン、専門など書かせていただきましたが、今回初めてnoteを見てくださっている方もいらっしゃるかもしれませんので、改めて自分の宇宙ビジネスに対する考えをここで言語化していきたいと思います。

以前、【自分史】と題したnoteでも書いたように、私は中学生の頃から将来は宇宙に関わる仕事がしたいと思って生きてきました。27歳になった今もその思いは変わっておらず、根底には宇宙を飛び回る世界への憧れがずっとあり続けていて、人生のこれまでの選択における”ものさし”になっていると思っています。

ただ、大学や就職などの進路を決めるとき、自分の世代は宇宙と言えばまだまだ工学(航空宇宙工学)が主流だった中で、自分は機械や装置をつくることではなく、星そのものがどうなっているのかという理論や、いろんな星に行くこと自体に興味があったこともあって、技術者・エンジニアの道には進みませんでした。

結果、自分の専門性は技術そのものではなく、技術を含めた色々な要素・領域をどう繋ぐか、というマネジメントとかプロデュースとかになっていきました(現在進行形です)。

とはいえ、宇宙ビジネスの世界に本格的に入っていきたいと思ったとき、少なくとも現状は技術があることが必要条件になってきます。宇宙機器産業と宇宙利用産業のどちらかによっても変わってくるところですが、自分は地球内で何かをすることより、宇宙という領域での活動に興味関心があるため、
必然的に宇宙機器産業を目指すことになります。

自分がやりたいことには技術力、製造能力が必要になる。でも大学を含めて技術的な知見やスキルに触れていなかった自分が今からゼロベースで始めるのは、諦めるつもりはないとしてもかなり難しい。この問題をどう解決したものか、、と思っていたのが浜松に来る前、入社2年目が半分終わるぐらいの頃でした。

そんなときに、上司から浜松に新しく拠点を立ち上げる話があり、視察に行くのでついてこないか?という話をいただきました。自分は生まれも育ちも東京で、親戚も関東圏に基本集まっていることもあり、地方に対する縁はほとんどなく、なんなら浜松は過去一度も訪れたことのない場所でした。弊社では地方創生にも注力しており、地方拠点を多く開設しているのですが、当時はあまり興味をもっていなかったのが正直なところです。

でも、新しいことはとりあえずやってみよう精神が働いたのと、入社してから地方出張は1回も行ったことがなかったこともあって視察への参加を決めました。いろいろ回らせていただく中で、現地の方(今は自分が現地の方ですが)とお話しさせていただいたときに、浜松と宇宙は意外と親和性があり、ポテンシャルがあるのではないかという話が出てきたのです。

特に自分に刺さった話が、浜松には高い技術力をもつ企業が多く集積しており、宇宙機器を開発するポテンシャルは十分にある(実際取り組んでいる企業さんもいらっしゃる)一方、どんなビジネスをするのか、コンセプトを描き、形にする人材があまりいないという内容でした。

(おこがましいことは重々承知しつつ)これは自分はこの土地で挑戦するべきだと言われていると感じました。自分の専門性や指向性、経験を活かしながら、自分がずっと追い求めてきた宇宙ビジネスをスタートさせることができるのではないかと思い、視察の1週間後には浜松拠点開設に手を上げていました。

浜松に来ることを決意した理由

そこからちょうど1年、浜松に軸足をおいて活動してきた中で、ようやく宇宙ビジネスに取り組む可能性が見えてきた、という状況です。だからこそ、こうしてnoteで発信しているということでもあります。

自分にできること、お力をお借りしたいこと

先にも述べたように、私は技術者ではなく、エンジニアリングのバックグラウンドがあるわけではありません。ただ、システムエンジニアリングという、工学も含めたさまざまな専門を横串で連携するための学問領域で修士号を取得しておりますので、何もわからないというわけではないと思っています。

そして新規事業開発を専門とするRelicで経験を積ませてきていただいてきた中で、学問と実務の両輪でマネジメントや全体最適のスキルを磨いてきました。

ですので、自分は工学分野で専門を追求するというより、事業のコンセプトや、全体像=アーキテクチャをデザインする役割を担当させていただきたく思っております。当然、宇宙ビジネスを進めていくには、工学だけあれば良いわけではなく、法律や政策、外交的な観点、防衛や安全保障など、さまざまな要素が複雑に絡んできます。

それらの領域に対して私が全て理解しています、というわけではありませんが、学生時代を含めて今までに作らせてきていただいた関係をもとに適宜ご協力を仰ぎつつ、自分は常に全体像や方向を示し続ける人でありたいと思います。

ワクワクする世界観を描き、それをなんとか実現するために奔走するのが私たちの仕事であり、各領域の専門家ではないからこそのフラットな目線で全体のバランスを取って進んでいくことができればと考えております。

まずは、皆さまの掲げる世界観やビジョンを実現する道のりに、ぜひ宇宙に関する取り組みを加えていただくべく、宇宙事業へのチャレンジをご一緒させていただきたく思っております。

そして、私の思い描く世界にもご共感をいただくことが叶うのなら皆さまのお力をお借りしたいです。特に、ものづくりの知見や技術をご提供いただけたら大変うれしく思っております。構想の実現にはさまざまな部品・素材が必要です。そしてそれを加工し組み立てる技術が必要です。今ある技術の利用はもちろん、新たな技術の開発にも踏み出すことになるのではと思っています。そういったゼロイチの活動にもぜひ専門家としてのお力添えをいただきたいです。

永利の目指す世界観(最終的なゴール)

いきなりできることではないと思っておりますし、まだ実績も何もない中で宣言しても難しいかもしれないということは十二分に理解をしているつもりです。それでも、一歩を踏み出したいと思っております。

そして、この挑戦は、単に我々の想いを形にするというだけではありません。

宇宙機器産業において、大きな壁になることの1つに「宇宙品質」を担保できるかがあると思っています。いかに技術力が高水準にあっても、宇宙で使われた実績がなければ、宇宙での利用可能性、耐久性があるかを十分に示せずに、宇宙ビジネス・宇宙開発のプレイヤーから採用されづらいという課題があります。ただでさえ、高リスク、高コストなトライが必要になる中で、一回取り組むかどうかの意思決定は非常に難しいものと思います。

そこで、我々の構想を実現する取り組みにご参画いただき、そこで実績を作ってから、皆さまの企業で宇宙ビジネスに取り組まれるという形もあり得る選択肢ではないかと考えております。我々がその最初のトライアンドエラーの機会をご提供させていただくべく、奔走しますので、1つのきっかけとしてお使いいただけたら、と思っております。

誰もが参画することでメリットを享受できる取り組みとしていけるよう、ここからさらに具体化、詳細化を進めてまいります。

読んでくださった皆さまへ

ここまでお読みいただきありがとうございました。まだまだ中身が足りていない自覚は持ちながらも、どうにか形にすべく日々模索を続けているところでございます。

どんな小さなことでもご興味を持っていただけた部分がありましたら、ぜひ下記アドレスまでご連絡をいただけますと大変幸いです。

▼永利連絡先
・メールアドレス:hikaru.nagatoshi@relic.co.jp
・X:https://twitter.com/hika04n

引き続き、noteを含めて発信していきますので、これからもよろしくお願いいたします。

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