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ひろってはいけない心のおとしもの⑦


その後、お昼時間に店のこたちが何人かで見に行ったりしてその様子を教えてくるので、ほんとうにやめてほしいと思った。

もちろん、わたしは見に行かなかった。絶対に。


そのときのわたしは、数日間、毎朝感じていた嫌なキモチに答え合わせができてしまったことにすごく苛立っていた。キモチ悪かった。


ずっと、毎日、

「デパートのうえからなにかが落ちてくる」

と、感じていたのはこのことだったの?


なぜあんなに毎朝感じたんだろう…

なぜ…


あのころは、

「わたしは予言してしまったのだろうか…」

と思っていた。


だが今は、違う風に解釈している。


ひとの " negai " には負の感情のものもあって、negaiが負であればあるほど、強ければ強いほど、その場所に『落とす』のではないか


そう。

あのとき、じぶんにおきたことは、そういうことだったのかもしれない。

そして、その負のnegaiをひろったのは、わたしだけではなくもうひとりいたのだ。