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【妄想】「なにわ筋線」開通後の関空紀州路快速と大和路快速

なにわ筋線は2031年度(令和13年度)春開通予定の、難波から大阪・新大阪を突き抜ける短絡線です。

JR西日本のページより引用




2023年春のなにわ筋線大阪駅開業

2023年(令和5年)春にはなにわ筋線の大阪駅が開業します。そこへ何が乗り入れるかですが、「おおさか東線」と「関空特急はるか」と「特急くろしお」になります。
特急サンダーバードはすでに専用のホーム(大阪駅11番ホーム、新大阪駅4番ホーム)があり、今まで通り宮原総合運転所へ車両を留置・清掃等の整備を行うでしょう。
関空特急はるかは、関西空港行きのため、2031年度春までなにわ筋線の大阪駅に乗り入れることはありません。
したがって、最終的に残るのは、おおさか東線以外になくなります。

※大阪駅(うめきた新駅)から西九条駅・安治川口駅方面への線路延伸があるとは思っていませんでした。理由は地下新駅への乗り入れの際に23.5‰の急勾配があるため、既存の機関車牽引での乗り入れができないと思っていたからです。しかし、補助機関車を付けて急勾配を克服するとのことで、これで梅田貨物支線の阪急高架下から福島駅高架下までの地上区間を完全に廃止にできます。
課題は福島駅高架下の浄正橋踏切ですね。なにわ筋線全線開通の2031年春まで今までと同じ特急が通るたびに踏切で車が待つことになります。



2031年度春のなにわ筋線開業時の「特急」

2031年度(令和13年度)春になにわ筋線が全線開業予定です。
真っ先に使われるのは、「関空特急はるか」と「特急くろしお」です。
大阪環状線が隘路になっていたり大阪駅に停車させたいため、これは確定事項でしょう。
基本的に現状のままで、「関空特急はるか」は京都行き、「特急くろしお」は新大阪行きとなるでしょう。(一部例外あり)



2031年度春のなにわ筋線開業時の「関空快速・紀州路快速」「大和路快速」

問題は快速の扱いです。
「関空快速・紀州路快速」「大和路快速」は基本的に大阪・新大阪に停めるのが、客のニーズに合うでしょう。したがって、これらの「快速」もなにわ筋線を経由するのが理想だと思います。(外国人観光客にとって、西九条駅でできたUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)への乗り換えができなくなるのは残念かもしれませんが)
しかし、「関空快速・紀州路快速」「大和路快速」は「転換クロスシート」を採用しており、また、終点での清掃を考えると、留置線が必要となります。
ところが新大阪駅には留置線を確保する場所はありません
また、快速を京都まで延伸しようにも、留置線は1つしかなく特急スーパーはくとで使われるため、京都延伸もできません。また、外国人利用者には「JAPAN RAIL PASS」があり、一定期間全国のJRが特急も含めて乗り放題になるので、わざわざ「関空快速」を使わなくても「関空特急はるか」を利用すればいいので、京都行きについては外国人観光客のニーズにマッチしません。

高槻駅も普通列車で混み合っていますし、滋賀県の野洲まで行くと遠すぎます。


1系統にする私案

私の提案です。
「関空快速・紀州路快速」と「大和路快速」を1系統にまとめ、和歌山・関西空港-大阪-奈良とするのはいかがでしょうか。
なお車両は、阪和線で使用されている225系5000番台4+4編成等がいいと思います。

国土地理院の地図( https://maps.gsi.go.jp/ )を使ってルートを説明します。

国土地理院の広角地図
https://maps.gsi.go.jp/#11/34.494673/135.471725/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1

国土地理院、大阪駅周辺拡大地図
https://maps.gsi.go.jp/#13/34.683052/135.532665/&base=std&ls=std&disp=1&vs=c1g1j0h0k0l0u0t0z0r0s0m0f1


関空快速・紀州路快速の現在(2021年現在)のルート


大和路快速の現在(2021年現在)のルート


2031年度春開通予定のなにわ筋線経由の関空快速・紀州路快速と大和路快速について、私が提案するルート

天王寺駅の留置線。現在の関空快速・紀州路快速と大和路快速の留置線です。


奈良駅の留置線。大和路快速用とみられます。

奈良電車区。奈良駅の先(平城山駅東)にあります。


新大阪駅北北東。留置線の空きスペースがありません。


新大阪駅のホーム(Wikipedia)。梅田貨物支線へ線路が伸びる1~3番ホームは、かなりぎっちり詰め込まれている状態です。


京都駅東の留置線。1つしかなく、特急スーパーはくとが利用するスペースなので、頻度の高い快速用には使えません。



ポイントは次のとおりです。

  • 新大阪から奈良への所要時間は、現在とほぼ変わらない(大阪-久宝寺(大和路快速)が41分、新大阪-久宝寺(おおさか東線)が43分)

  • 天王寺から奈良方面へは手間がかかる。天王寺-久宝寺間(10分)を関西本線普通列車に乗り、そこから乗り換えが必要となる

  • 関西本線の王寺・奈良方面行き普通列車は、JR難波駅が始点となる(現状と変わらない)

  • 海外の人がUSJ(Universal Studio Japan)へ行くのに、大阪駅や天王寺駅と、西九条駅での乗り換えが発生する

  • 奈良駅では転換クロスシートの整備・清掃するための折り返し設備(留置線1つ・奈良電車区)がある

  • 日本人で外国行き飛行機に乗るために、新幹線利用者の多い新大阪から関空快速に乗りたい需要に応えられる

  • 関西空港を利用した海外の人からは「京都に行きたいなら関空特急はるかで」「奈良へ行きたいなら関空快速で」とわかりやすくなる


【余談】普通列車の扱い

2023年3月18日改正時点で、大阪-久宝寺のおおさか東線と、JR難波-王寺の関西本線(大和路線)の普通列車があります。
これをなにわ筋線で結んで、久宝寺-大阪-JR難波-王寺の普通列車に統合することが可能と思われます。
大阪・JR難波での折り返しをなくしたり、保有車両を少なくする意味であり得ると私は考えます。

あと、桜島駅・USJ駅直通の桜島線(ゆめ咲線)普通列車は、323系電車を大阪地下駅で試運転している関係上、大いにあり得るものと思います。新幹線利用者が、新大阪から直接USJへ一本の列車で行きたいニーズはあるでしょう。
問題は、大阪側の折り返し駅です。
新大阪駅はくろしお以外の折り返しはJR西日本としてはしたくないはずです。それを考えると、滋賀県の野洲・おおさか東線の放出・奈良県大和路線の王寺・奈良にしぼられると思います。野洲の可能性は、外線前提の配線の観点から低いでしょう。


妄想のまとめ

なにわ筋線に快速(関空紀州路快速と大和路快速)を通す場合、今まで大阪環状線の天王寺駅で行っていた転換クロスシートの切り替え・清掃・出発時間待ちを別の場所で行わなければなりません。
大阪環状線の天王寺駅には2つの留置線があり、そこで作業していたと思われます。
梅田貨物支線へ行き来できる新大阪駅には留置線がなく、新たに留置線を作ることもできません。また、新大阪駅は少ないホームで関空特急はるか・特急くろしお・おおさか東線をやりくりしているので、快速の新大阪駅を終着駅・始発駅にはできません。
それは、京都駅も同じで、留置線がなく、普通列車の折り返しがたくさん行われているため、京都駅を終着駅・始発駅にはできません。
そこで目をつけたのが、梅田貨物支線に線路が通じる「おおさか東線」です。おおさか東線経由で奈良へ車両を逃がせば、おおさか東線経由の大和路快速が誕生です。所要時間も変わりません。奈良-新大阪や大阪-関西空港・和歌山行き快速がベターではないでしょうか。
これは、私の妄想です。


関空快速・紀州路快速や大和路快速について、より良い案があるのであれば、どのように運用したらいいと思いますか?


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