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駄文 #32 足踏み 頭には何もない(と、する)

こんにちは、抽斗の釘です。

最近、朝一番にレモン水を飲むことにはまっています。
ミネラルウォーターにポッカレモンを混ぜ、塩をほんの少し。
すっきりして目が覚める。そしてビタミンC注入で免疫力も爆上げ。風邪対策になること請け合いです。

さて、4月中旬に子供が風邪をひいてから、ずっと自分以外のことに心を向けていました。
保育園を休む子供の世話をはじめ、飼い犬の絶望的な体調(いわゆるステージ5)の発覚とその入院、通院、そして再び子供の風邪と、まる一か月は落丁したように自分の経過がありません。
生きる、頼るということは人の時間を溶かすこと。
だれかのお世話とはかくも大変なものかと、保育士さんや獣医師さんのありがたみを感じます。

また、そのなかで自分の体調不良も目立ちました。
首肩の痛みや便の不調、精神面の低調、そしてもらい風邪など、痛みと倦怠感に一日中覆われ、ここ数日は寝込んで過ごしました。
朝一レモン水の効果も空しく、レモンは鼻水と涙に変わりました。

本来であれば短編をいくつか書いて、中編に取り掛かるまで調子を上げていきたい時期です。
しかし思わぬ障壁と進まない作業に焦っております。

こういうとき、焦ると、また形にできていないと、頭の中で問題が必要以上に大きくなってしまうものです。すると不安が増します。イライラもします。ストレスがかかるのです。

しかし実際の問題はそこまで大きなものではありません。
むしろ、たいてい自分の捉え方次第なところでもあるものです。

例えば、私が文章を書くときにはいくつかの嗜好品が必要でした。
それをルーティーンとして、それがないと書けないとしていました。
しかしこの文章はそれらがなくても書いています。
風邪で、それらを控えているためです。
本当は書くというただひとつのことだけが重要で、それ以外のことは付属品なんだったり。

そう考えると、書か「なければ」、というのも思い違いのように思えます。
もちろん書かなければ何も形になりませんが、
「書くことを強いる」ことは重要ではないはずです。
無理な時は急いで書く必要もないでしょう。
私は自分に言い聞かせます。

アイディアはひとつも頭の中にない。

こうしなければ、もしくはこうすれば、ああしたほうがいい、といった最善の選択肢を日々、追いかけがちですが、
たまには効率の悪い、最良ではない、コストのかかる、頭の悪い選択を、あえて選んでみるのもいいかもしれません。
むしろ選択を放棄することもありでしょう。
すると、窮屈なアイディアから解放されるかもしれません。
面白く、へんてこな選択肢が残るかも。
100点の選択肢はときどき、たまに、でいいでしょう。

まずはその場で足踏み、頭を空にします。
走りたい衝動を待つようにします。
意外と体は軽いです。
走れるときに走ります。

ここにいるのは、他でもない私です。
アイディアに、自分を奪われないように。

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