【アイコン】アフリカ・メソポタミア・ギリシャ・ユダヤ・海の蛇神

2021年5月31日 09:05

わしはまっておった　そなたのようなものがあらわれることを
もしわしのみかたになれば　せかいのはんぶんをおまえにやろう

▶︎ はい
　　　　　　いいえ　　　
　　　
堀井雄二『ドラゴンクエスト』から竜王の台詞

▲ 永遠の蛇ダ／アフリカ・ベナンのフォン族

▶︎ 大樹の下で＞紹介！アフリカ神話（２）～フォン族編＞ナナ・ブルク
▶︎ 龍学 -dragonology-＞永遠の蛇

永遠の蛇ダは確定した名称ではなく、ナナ・ブルクやダンバラ・ウェド＆アイダ・ウェドと重なる。

『生命の情報が流れる神経の束』この言葉は「永遠の蛇ダ」を検索した際に［ヴードゥー教の創世神話］で見たんだけど、現在は検索に引っかからない。本だったか？夢だったか？　しかし、私にとっては重要な言葉で『インドラの網』や『南方曼荼羅』と似た概念。インドラの網が金属的なのに対し、永遠の蛇はより生命的。南方曼荼羅はコト（イベント）的かな。

▶︎ 青空文庫＞インドラの網＞宮沢賢治
 ▶︎ 仏教を楽しむ＞インドラの網
▶︎ zdnet japan＞生命としてのインターネット（後編）「脳とウェブが接続する未来」のために
▶︎ 日本語と日本文化＞南方曼荼羅

アフリカの蛇神やドラゴンは日本ではマイナー。それもそのはずで直径４００mほどの小さな村で民話や神話を収集しようとしても「名前が同じだが機能が違う。機能が同じだが名前が違う。」ことが頻発し、西洋の知識体系に当てはめにくく、本にしにくかったようだ。アフリカには蛇神がメチャメチャいるはずなんだけどな。

日本でも柳田国男が各地の民話を集め『遠野物語』という体系を作ったために、その土地土地で様々な名で呼ばれていた水の妖怪が、だいたい『河童』になってしまったらしい。それが近代化すること、本にまとめること、情報を検索しアクセスしやすくなること。ありがたいけど、悲しむべきことなんだろうな。

▲ 蛇神ダンバラ・ウェド／アフリカ・ブードゥー教
▶︎ 大西洋を渡った精霊たちのその後 - J-Stage

▲ 蛇神アイダ・ウェド／アフリカ・ブードゥー教
▶︎ 大西洋を渡った精霊たちのその後 - J-Stage

▲ 多頭竜キリム／アフリカ・コンゴ民主共和国・ニャンガ族
何か犬を使った奴隷狩りを連想させる化物
マヤ文明の奴隷狩りの映画『アポカリプト』

▲ 雨蛇コレロ／アフリカ・タンザニア

マジ・マジ反乱／「マジ」はスワヒリ語で「水」を意味する。弾丸を無効化する魔法の水「マジ・マジ」を与えられた反乱軍は、ドイツ軍の機関銃の一斉掃射で皆殺しにされた。この水信仰の神が「コレロ」らしい。（ネットで検索しても確定できない）

漫画『ワンピース〜アラバスタ王国編』に登場する命を削る水「豪水」を連想させる。

メソポタミア神話に関してお世話になっているサイト
神話に生き、幻想に死ぬ『幻想動物の事典』
他にもたくさん。特にドラゴン！

▲ 母竜ティアマト／メソポタミア
▶︎ ハイヌウェレ型神話／殺された神の死体から食物が生まれる神話型
▶︎ 創造神話＞世界巨人型、死体化生型
ゲームでは『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の影響で
五頭首のドラゴンとして描かれる。

▲ 騎乗竜ムシュフシュ／メソポタミア
▶︎ 忘れへんうちに　Ａｖａｎｔ　ｄ’ｏｕｂｌｉｅｒ
イスタンブール考古学博物館で思い出した５　ムシュフシュの変遷

▲ 個人神ニンギシュジダ／メソポタミア
▶︎ 同志社大学＞一神教学祭研究センター＞個人神を通してみたメソポタミアの宗教

▲ 角蛇ウシュムガル／アッカド
▶︎ 幻想動物の辞典＞メソポタミア／ウシュム

▲ 角蛇ムシュシャトル／シュメール
▶︎ 幻想動物の辞典＞メソポタミア／ムシュシャトゥル

▲ 角蛇バシュム／バビロニア
▶︎ 幻想動物の辞典＞メソポタミア／バシュム

▲ 蛇神イルルヤンカシュ／ヒッタイト

▲ 神魚バハムート／アラビア『千夜一夜物語』

▲ 魔王ザッハーク／ペルシア『シャー・ナーメ』

▲ 悪竜アジ・ダハーカ／ゾロアスター

▲ 毒巨竜カシャフ川のドラゴン／ペルシア『シャーナーメ』

▲ 始祖蛇女アピ／スキタイ

▶︎ ヘラクレスとエキドナ（アピ）との間にスキタイの祖が生まれる。
▶︎ 龍の起源・日本列島の歴史＞BC700：スキタイ・サカ族の鉄製馬面に龍蛇女神アビ（アシュラ）のレリーフ　
＊神話学が整う以前の神名は国によってマチマチ。どう表記しよう？つまりエキドナのことだよ！とか、つまり大地母神だよ！とか言うしかない。

エジプト神話に関してお世話になっているサイト
『無限 ♾ 空間』
他にも北欧神話！アーサー王！カレワラ！

▲ 創造八神オグドアド／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞オグドアド

▲ 魂蛇神ネヘベカウ／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞ネヘベカウ

▲ 闇竜アペプ／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞アポピス

▲ 蛇女ヴァジェト／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞ヴァジェト

▲ 蛇神ウラエウス／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞ウラウエス
▶︎ 蛇形記章

▲ 乳母蛇レネヌテト／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞レネヌテト

▲ 運命神レネネト／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞レネネト

▲ 宿業神シャイ／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞シャイ

▲ 墓守蛇メルセゲス／エジプト
▶︎ 夢幻空間＞メルセゲル
▶︎ 龍学 -dragonology-＞メルセゲル

▲ 毒蛇アスプ／エジプト／クレオパトラの自死に使われた毒蛇
エジプト語で蛇が「アスプ」らしい。
小さな毒ヘビのこと？
大きな大蛇はアペプらしい。
小さな毒蛇は光・秩序的で
大きな大蛇は闇・混沌的？

▲ 耳閉じ竜アスピス／エジプト・動物寓意譚（BESTIARY）
▶︎ 怪物森羅万象＞アスプ（アスピス）
音楽嫌い→聖職者の言葉に耳を塞ぐ竜＝馬の耳に念仏
▶︎ http://bestiary.ca/beasts/beast268.htm

動物寓意譚／キリスト教圏の動物イメージを統一するための本？
（英語）表示ページ ▶︎ http://bestiary.ca/
（英語）目次 ▶︎ http://bestiary.ca/beasts/beastalphashort.htm

▲ 海獣ケートス／ギリシャ

▶︎ 緑の風＞ケートス　海獣
▶︎ 神話に生き、幻想に死ぬ＞ケートスとドラゴン
▶︎ 金沢百枝＞ロマネスク美術革命＞「古代地中海の怪物ケートスの系譜とドラゴンの誕生--ジローナ《天地創造の刺繍布》における二匹の海獣に関する一考察」

ドラゴンの翼はケートスのヒレから来たのか？ドラゴンを図象から読み解く研究。

▲ 海竜ラハブ／ユダヤ・エジプト
＊同名の娼婦あり

▲ 大海獣タンニーン／ユダヤ
▶︎ 幻想動物の辞典＞ユダヤ教／タンニーン

▲ 海竜シャリート／ユダヤ
▶︎ 幻想動物の辞典＞西セム諸族／シャリート

▲ 巨海王クラーケン／ノルウェー
▶︎ 幻想動物の辞典＞北欧／クラーケン

▲ 海竜リヴァイアサン／ユダヤ・キリスト
▶︎ 幻想動物の辞典＞悪魔学／レヴィアタン

▲ 海竜シーサーペント／世界中・UMA

▲ 海竜ゼーオルム／ノルウェー
＊水木しげるの『妖怪世界遺産』にはネット検索できない怪物が多い。

▲ エデンの誘惑の蛇／ユダヤ・キリスト
▶︎ 知恵の樹　▶︎ 禁断の果実　▶︎ 原罪　▶︎ エデンの園
▶︎ 創世記＞蛇の誘惑

▲ 黙示録の赤き竜／ユダヤ・キリスト

▶︎  黙示録の赤い竜と獣
▶︎  トマス・ハリス『レッド・ドラゴン』ハンニバル・レクター
▶︎  世界の美術館ガイド＞ブルックリン美術館所蔵／ウィリアム・ブレイクの『巨大なレッド・ドラゴンと日をまとう女』

▲ 聖マルガリータ＆悪竜ルフィン／キリスト教『黄金伝説』

聖マルガリータとは4世紀のアンティオキア（現トルコ、アンタルヤ近郊）の伝説上の殉教聖人。キリスト教だったためアンティオキアの長官の結婚を断り、拷問され、竜に呑み込まれたが、十字架の力で腹を破った。その後、斬首刑直前に「女たちのお産を軽くしてください」と神に祈ったことで安産の聖人となった。人気のモチーフらしく多数の絵画がある。
▶︎ アンティオキアのマルガリタ
▶︎ メメント・モリ〜西洋美術の謎と闇〜＞【絵画10点】竜は下僕。竜の体内から出て来た聖女、アンティオキアの聖マルガレーテ
＊類似人物／エルサレムのペラギア（男装）
＊類似人物／シチリアのアガタ（拷問により乳房を切り取られる）

ヨブ記でも巨大な怪物に飲み込まれて天命に気付く人物が描かれる。聖マルガリータの図象は怪物の腹・信仰・安産などのイメージが複雑に絡み合っている。