竜胆ヒマワリ(HimaRing)

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竜胆ヒマワリ(HimaRing)

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最近の記事

泥夢について

また夢を見た 悪い夢ではなかったが 良い夢でもなかった 古いあの日の夢だった 上古というほど古くなく 昨日ほど近くもない まさにまどろみ 原始のカオス 懐古の念を覚えるほど 私は老いてない 不気味で不思議な夢だった …何度も足掻く泥沼の夢  今朝も進軍時計が鳴り響き  新進気鋭のゴマカスどもが  群体を無(な)し現実を永遠に蜂起している  ゴマカシ  ゴマカシ  ゴマカシ  かつて論理な狼王も  首輪につながれ遠吠えるだけ  かつて幼心(おさなごころ)の熊君

    • 【人外の詩】 山川草木悉皆成仏

      • 【人外の詩】 祝祭について

        行け 行け 君たちよ 行け 待て 待て 君たちは 待て 2つに千切られる 万(よろず)の人々の群れ  神とはそもそも  勝者と敗者を分かつ者  生き死にを与え奪う者  太陽と月を回す者 「神がやらなきゃ人がやる・・・いずれ分かるさ」 行く者よ 敵意と分断のラフプレーの行く末を 静止する心で見定めよ 待つ者よ 友情と連帯のフェアプレーの形態を 加速する心で射取れ 太陽と植物に寄って生きる全ての動く物よ 明日の運命も寿命も知らぬ全ての知の性よ 筋肉に火を入れ戦い

        • 【人外の詩】 言語の価値について

          中つ地に国を興す漢の字力 あらゆるココロをモノだと言い たった一金で万衆に砦を築かせ たった一声で万軍を血の海に沈める 人の子に遺され伝わる この罪の塒(とぐろ) 歴史に巣食う己の力 アマツチの全てを欲し ヒとミズの全てを解(ほど)き 産まれて増えて地に満ちる やまと心に翻(ひるがえ)る言の葉の霊 あらゆるモノのココロと語り たった一節で全俺の霧を晴らし たった一会で全俺を沼に沈める 人の子を模(かたど)り倣(ならわ)す この罪な蟠(とぐろ) 自らの力に棲まう他の力

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        • モンスター詩を作ろう
          67本
        • 人外の詩/説明
          4本
        • ドラゴンリング
          5本
        • ソロモン72柱の守護天魔
          6本
        • note で見つけたモンスターたち
          1本

        記事

          【アイコン】ヨーロッパ・その他の竜

          竜は人間の弱く無防備な意識を育て支えるか もしくはそれを飲み込み破壊する人間のプシュケ(魂)の深くに棲む 非人格的な力の化身である ユング 『 原型論 』 ▲ 闇竜クロム・クルアハ/アイルランドの戦争と死と太陽の神・人身御供 ▶︎ ピクシブ百科事典>クロム・クルアハとは ▶︎ ひみずなく>クロム・クルアハ *クロム・クルアハはドラゴンではない? ▶︎ 「クロウ・クルワッハ」を「クロム・クルアハ」への改名提案 クロム・クルアハを竜とする学者による書籍は見つかりませんでした。

          【アイコン】ヨーロッパ・その他の竜

          【アイコン】アフリカ・メソポタミア・ギリシャ・ユダヤ・海の蛇神

          わしはまっておった そなたのようなものがあらわれることを もしわしのみかたになれば せかいのはんぶんをおまえにやろう ▶︎ はい       いいえ        堀井雄二 『 ドラゴンクエスト 』から竜王の台詞 ▲ 永遠の蛇ダ/アフリカ・ベナンのフォン族 ▶︎ 大樹の下で>紹介!アフリカ神話(2)~フォン族編>ナナ・ブルク ▶︎ 龍学 -dragonology->永遠の蛇 永遠の蛇ダは確定した名称ではなく、ナナ・ブルクやダンバラ・ウェド&アイダ・ウェドと重なる。

          【アイコン】アフリカ・メソポタミア・ギリシャ・ユダヤ・海の蛇神

          【アイコン】 獣・聖獣・魔獣・人獣

          命とはなにか。 それは、夜の闇にまたたくホタルのきらめき。 凍てつく冬の空気にバッファローの吐く白い息。 草原を走りまわり日没とともに消えてしまう小さな影。 インディアンのことわざ ▲ 猪/アーサー王の象徴 ▶︎ 『ブリタニア列王史』における赤い竜と白い竜 ▶︎ all of History ー歴史の呼び声ー 猪の王トゥルッフ・トゥルウィスとアルスル(アーサー王)戦士団の戦い ▶︎ note>ケルト神話翻訳マン>ケルト世界における猪 ▲ 獣オランウータン/チェンジングマ

          【アイコン】 獣・聖獣・魔獣・人獣

          アイコン/精霊・死霊・ゴーレム

          ある特定の植物や樹木への愛が生まれるとき 私たちは香りの働きかけよりももっと微妙で直接的な感情の絆をつうじて 草や樹木の属する大植物界と結ばれている。 そこは懐の深い知恵のそなわった世界であり、 私たちがそこからの問いかけに応じることができるのも、 私たちが人間の本質のうちに植物の世界を所有しているからである。 ウィリアム・アンダーソン『 グリーンマン 』 ▲ 風神ヤフー/オリジナル ▲ 山神ダイダラボッチ/日本の妖怪 ▲ 風神天狗/日本の妖怪 ▲ 木霊コダマ/日本

          アイコン/精霊・死霊・ゴーレム

          アイコン/神

          神が海をつくり、我々は船をつくる 神が風をつくり、我々は帆をつくる 神が凪をつくり、我々は櫂をつくる アフリカのことわざ(不詳) ▲ 天空神アヌ/メソポタミア神話 ▲ 英雄神バアル/メソポタミア神話 ▲ 荒神ヤム/メソポタミア神話 ▲ 死神モート/メソポタミア ▲ 知恵神トート/エジプト神話 ▲ 処女神アテネ/ギリシャ神話 ▲ 太陽神アポロン/ギリシャ神話 ▲ 酒神ディオニソス/ギリシャ神話 ▲ 伝令神ヘルメス/ギリシャ神話 ▲ カドゥケウスの杖/ギリ

          【人外の詩】 旅の縁について

          私はひばり 旅をする 地に根をはれる 暖かい場所へ 私はイルカ 旅をする この肌きらめく 光指す場所へ ならば僕は 肉眼のため 旅をする 逃避と義務のはざまで揺れる 大都会で 夜明けと黄昏見るために 肉眼のため旅をする 沈黙と産声 色分ける 広い牧場で 白いため息見るために 僕の肉眼 あわよくば 大粒の涙こらえて帰る 沢山の涙したためたこの眼 あなたの舌で転がして 毎夜毎夜 静かに嗜むこの飴玉 僕のこの身を今も動かす 内なる悪魔の嗜みに 僕の目に映るのは 母が縫っ

          【人外の詩】 旅の縁について

          【人外の詩】 借り物の言葉について

          僕が僕の世界について語らなければならないときに 僕の台本は いつも真っ白だ でも本当は いつだってそうだ 僕の台本に台詞を書き込むときがあれば それはさながら だれかの言葉だもの そんな夜には暖めてほしい 僕の冷えたつま先 自己の世界は立体的で しかも動いているのに 渡されたのは四角いキャンバス OK この枠で勝負しろってか 制限時間は非表示で リスクもリターンも非表示か OK ピカソのキュビズム召喚 見えない所も描いていいのか 見えない心も触っていいのか OK ヒエ

          【人外の詩】 借り物の言葉について

          【人外の詩】 二人の世界について

          血の匂いがする ステンレスの灰皿 僕の体の中から ステンレスの安い灰皿 黄色く汚れた壁 回る換気扇 音もなく流れる ブレた野球中継 血の声が聞こえる 幸せになりたいと あの子と結ばれて 僕たち二人 赤く回り続けて 毎夜毎夜回り続けて いつかは老いて 枯れ果てて 人生がこの部屋に充満する その時 二人の亡骸の重みを受けて 世界に本当の明日が来る その時までの僕の今日 望み叶わぬ限りはずっと ずっとずっと 僕の今日 君の人生を拐って 僕の人生を始める 君の夢を奪って 僕

          【人外の詩】 二人の世界について

          【人外の詩】 閉じた城について

          すべての結果は過程であり すべての過程は結果である いかんせん いかんせん 死ぬまで己の中に 死んだら己の外に すべての結果は過程であり すべての過程は結果となる いかんせん いかんせん 死ぬまで己の中に 死んだら己の外に すべての刹那は永遠に成り ひとつの永遠は刹那と散る いかんせん いかんせん 常にその身を削り取り やがてはその身を飲み込めよ すべての宿命は回避でき すべての回避も宿命である いかんせん いかんせん 思えばあの涙雨 思えばあの昼下がり

          【人外の詩】 閉じた城について

          【人外の詩】 死んだ鳥について

          「不死鳥が死んだ」 誰かが確かにそう言った 誰だか知らぬがそう言った だから確かに死んだのだ なにも知らぬが死んだのだ 「不死鳥が死んだ」「不死鳥が死んだ」 誰かが確かにそう聞いた 誰だか知らぬがそう聞いた だから確かに死んだのだ なにも知らぬが死んだのだ 「不死鳥が死んだ」「不死鳥が死んだ」 「不死鳥が死んだ」「不死鳥が死んだ」 大人が言った 子供は聞いた 大人が聞いて 子供は言った 大人に言われ 子供は知った 大人は知った 子供に言われ 「不死鳥が死んだ」

          【人外の詩】 死んだ鳥について

          【人外の詩】 時間の夢について

          遊びはいらない 空想もいらない ここから先は季節の世界 ただの季節の世界 黄金もいらない 称賛も聞かない 酷薄なる真夏日へ 毎朝ドア叩く辺獄へ イマを燃やして匍匐する イマに向かって堕天する 太古からの教訓 賢帝からの時を越えた薫陶 なるほど いいね すごくいい 渋くて 鋭い 理想だね でも今は… 沢山映画も観ようぜ 海外旅行もしてみようぜ 色んな現場に出ようぜ 巷の恋にも落ちようぜ 官能を知ってその虚しさを 語ったはずだぜシッダルタ 甘味料とスパイスを効か

          【人外の詩】 時間の夢について

          【人外の詩】 ヴィジョンについて

          なあ君よ 私の生徒よ。 夢を見よう 私と共に夢を見よう。 例えば そう例えば それは戦争の夢。 血生臭い風が吹く平原で 誰かが誰かの命を奪う。 胸に赤い花が咲き乱れて 誰かの顔が苦痛に歪む。 その手は雪よりも冷たく 誰かは己の運命を知る。 どれほど月日が経とうと 誰かは元には戻れない。 例えば そう例えば それは憩いの夢。 心地よい風が吹く学園で 誰かは勉学に精を出す。 鮮やかな花が咲く温室で 誰かは友と絆を深める。 ちらほら雪が降る中庭で 誰かは己を戒め鍛える。 青

          【人外の詩】 ヴィジョンについて