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日本仏像史を講義します。

ちょっとこれからのことを宣伝させていただきます。

実は母のお友達のつてで一つ講座を持つ予定です。

その方が今、東京郊外の羽村に文化サロンを作ろうとしていまして、そのメンバーに私も誘われています。

別に専門知識がなくても、サロンぽくやれればOKとのこと。

自分もアートは本物の専門家ではありませんので、しかし在野の専門家としてチャレンジするつもりです。

当面の課題は講演を聞いてくださるお客様を募ること。

今回はその宣伝でございます。

私がやろうとしているのは、「日本仏像史」の講義。

写仏部の部長を名乗っている私ですが、仏像の歴史には詳しくありません。

なぜ詳しくない人間が講義するのか、という話ですが、逆に言えばこれはこちらで知識を深めるチャンスなのです。

仏像は詳しい、お寺にもよく行く、何より仏様が好き、そんな人間にはあと仏像史の知識がないだけですから。

ということなので、次回より仏像史を簡単に解説していくことで、その講演会の練習をしてみたいと思っています。

構成としては、

1、前史ー中国・朝鮮編
2、黎明ー飛鳥時代
3、発展ー白鳳時代
4、古典ー奈良時代
5、変革ー平安前期
6、耽美ー平安後期
7、再生ー鎌倉前期
8、命脈ー鎌倉後期・室町時代
9、普遍ー江戸時代

としたいと思います。

お楽しみに!

本当は講演では伊藤若冲や葛飾北斎など江戸絵画をやってみたいと思っていました。

その考えが変わったのがこちらの本。

古本屋で200円で買った、仏像史の第一人者・山本勉先生の日本仏像史講義。

元々別冊太陽のムックで出ていたのを、文字だけ抜粋したものです。ムックは4000円以上するらしいので、結構お得。

この本を読んで結構私は衝撃を受けました。

仏像の形式は時代で大きく変わることはなんとなく知っていましたが、こんなふうに体系化できるものかと。

京都奈良にしか焦点を当ててないのが弱点ですが、実に分かりやすく仏像の変遷を辿っています。

自分は地方仏が好きなので、全国的に視野を広げつつ、概説してみたいなと思っています(無謀)。


私の武器、仏教系の図録も紹介しておきます。

あらかた目を通しているので、知識量はまあまああります。

私の図録はかなり地方仏のものが多いです。そこは普通じゃ持ってないかなと思います。

こちらはB5版サイズの図録たち。昭和後期から平成初期に多いタイプです。

九州・四国・中国・兵庫・大阪の図録。

西日本はけっこう仏教が盛んです。

大陸や半島との交渉が古くからあったので、それにまつわる寺社が多くあります。

また、大分の国東半島や九州北部の山岳霊場、四国や中国地方の山間部では修験道と習合した独特の信仰が展開されていました。

近畿・中部・北陸・甲信越編です。

こちらもけっこう霊場がありますね。熊野・立山、そして白山。あとは富士山も。

法華や真宗もこの辺りでは盛んでした。

関東・東北編です。

東国の仏像にはそこまで古いものはありませんが、平安以降の古いものがたくさん残っています。

東北地方は南と北でけっこう信仰のタイプが異なり、会津を中心に仏教が根付いた福島・宮城・山形と、独特の土着信仰を保ち続けた岩手・秋田・青森とに分けることができます。

京都・奈良・滋賀編。下の図録は見ないでおいて下さい笑

京都はさすがに多いですね。

だいたい密教系と禅宗系に二分されます。そう、京都では相当禅宗の力が中世には強かったのです。

奈良は法相宗系が多いですが、長谷寺や室生寺のように真言系もあります。

滋賀は比叡山のお膝元なので天台が圧倒的です。ただ古社がけっこう多く、そこにお祀りされていた仏像も多々あります。


なぜ図録を紹介したか、あまり必然性はありません。

ただ、参考文献としてご紹介しておきました笑

話は元に戻ります。

その講演会なんですが、まだ建物を改装中でして、いつ開催できるかはまだ分かりません。

もし仏像にご興味があったり、羽村まで行けるぞーという方がいらっしゃりましたら、お時間いただきまして是非お越しいただければと思います。

一応お金をいただく決まりになっていて、自由に価格を設定できるそうなので、私の講義では300円ということにしておこうと考えています。

もし行きたい!という方がいらっしゃいましたら、コメント欄からご連絡ください。

できれば5人、集まればとっても嬉しいと思っています。

こちらでも予定が決まりましたら、早めに連絡させていただきます。

以上、宣伝でした!

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