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ビー玉めんめの娘とビー玉めんめでなくて悲しくなった息子

娘が小学校低学年の頃、娘の目を見て、

○ちゃんの目は、ビー玉みたいな目ね!

と言いました。だから何とも言わない娘の横で、息子が聞きました。

ママ、ぼく、ビー玉めんめ?

私は、息子の目をじっと見て、

○ちゃんは、ビー玉めんめじゃないかな?

と言ったら、真に迫って、

ぼくはビー玉めんめじゃない。ぼくはビー玉めんめじゃない。

と部屋の片隅に行って、静かに悩んでいました。
あらあら、私ったら。まずかったかな?
そこで、

ちょっとおいで。

と息子を呼び、じっと目を観察する様子で、明るく、

あ、やっぱり○ちゃんもビー玉めんめやわ。

と言っても無理でした。

ぼくはビー玉めんめじゃない。ぼくはビー玉めんめじゃない。

と落ち込んでいました。
ときにロマンチストで繊細な彼は、なかなか母を困らせてくれました。

別にビー玉でなくても、なんなら切れ長なんかでもいいやんか?

彼はまつ毛がばっちんばっちん。
それなりに優しくて、虹彩が茶色くて、考え深そうな深い目が大好きなのですが、またなんでビー玉みたいな目がいいのか?

子育ては、なかなか難しい。
いえ、人間は難しい。

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