映画『プリズン・サークル』を見に行きました!(感想かきマス)




今日は見た映画の話を書こうと思います。

とてもとてもよい映画を見ました。



この映画は、
島根県にある
あさひ社会復帰促進センターという刑務所に服役している受刑者のドキュメンタリー。
Therapeutic Communityと呼ばれる、ロールプレイや他者との対話の中で自分を見つめ直していく様子を2年間に渡り記録したもの。


田端駅から徒歩5分ほどの
Cinema chupki TABATAへ!

素敵な映画館でまた行きたい!




本当に見てよかったし
考えさせられることがたくさんありました。


受刑者の方それぞれに
過去に負った、身体の傷、心の傷、
愛情を感じられなかった幼少期、
罪を犯した自分との葛藤など
これまでの人生を、
必死で、生き延びなきゃいけない過去があった。
助けて欲しいと言えない環境だった。

見ていて苦しかったし悲しかった。


幼少期に、精神的にも身体的にも
安全基地があるかどうか
というのは、
長い人生を生きていく上で
本当に、土台となる部分だと思う。

サンクチュアリ
=外敵から守られて安全な場所

身体的な部分だけじゃなく
精神的にも、心からリラックスして落ち着ける場所があるかどうか

子供の頃に、これさえも守られない子たち
がたくさんいる。

もちろん、犯罪に手を染めてしまうかどうかのラインはこの部分だけではない。


でもただ、
人生を生きていくことは
お城を立てていくようなことに
近いんじゃないだろうかと思う。


お城を建てるには、しっかりとした土台や見えない基礎が必要になる。

本人は頑張って、ほんとに頑張って
お城を築こうとしているのに
土台がとても弱くて
たててもたてても、崩れてしまう。

必死で建てたお城を
いとも簡単に壊してくる誰かがいる。

本人は土台の弱さにも気づいていない。

なんで立たないんだ、と。
自分はダメなやつだ、と。


この映画での一連の対話は、
土台作りに当たるんだと思った。

自分をみつめて
自分を愛して
自分を大切にすることで

お城がたてやすくなるし、
回り回って、
それは他者を大切にすることに繋がる。

立派なお城を立てる必要はないけれど
少なくとも自分にぴったりのお城を建てるには見えない基礎を、しっかり固めて土台にあった高さのお城を建てていく精神力が必要。

そしてここでは、
罪の自覚をもちしっかりと向き合うこと。

全く犯罪を肯定するつもりはないけれど、
周りにいる人は
ただ、罪を犯したというレッテルだけで
その人自身を見ないで
色眼鏡をつけてしまうのは
よくないと思う。


そして、子ども時代の想起シーンは、
共感するところもあった。
わたしも、この感情を知っている。と

他者の人生を見ることで
私自身も、自分を認められた瞬間があった。

自分の感情が洗い出されて整理されたような
感覚で、
なぜかスッキリした感じもあった。


受刑者にかかわらず、みんなそれぞれ
想いや葛藤、傷をかかえていて
みんながこうやって
癒されていくべきだと感じました。



映画の上映が終わった後、
坂上香監督がリモートで挨拶が行われて
その時の言葉がとても印象に残っています。

このような犯罪の再犯率を
少なくするための1番の方法は
『人との繋がり』だ。と

誰かが自分のことを気にかけてくれている、
応援してくれていると思うだけで、
抑止力になる。と

これなら、何者でもない私でも、誰かの助けになれるかもしれない。


そんな
なんだか、安心したというか、
勇気づけられた感覚になりました。




なんだか、まとまりがないですが
とても、いい映画でした。



よし、おわり。


読んでくれた方、ありがとうございます!



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