青井 葉

酔生夢死

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最近の記事

左胸の内出血はまだ消えないが 付けた人の連絡先はもう消した 人数は私の安さを示すから数えない この肌も4週間後には全て替わる そうやって朧気にしてみると 惨めさだけが色濃く残った 鬱を嗜み孤独を愛してみせたかった 色欲に堕ちるのはとても簡単だった

    • 短期帰省

      2泊3日の帰省。 私のこと知っている人は飛ばしてくださいね。 大学4年の後期から休学中の私。抑鬱の兆候はあったけれど、きっかけは4年前期の保健師実習で様々な支援対象の家庭を見たから。自分の家族に重ねてしまって複雑性PTSDと診断された。うちが虐待家庭だったのよね。休学中は親元とは離れつつひとり暮らしは危険との判断で祖父母宅に住んでいる。両親は私を大切に育ててくれたけど彼らも若くて余裕がなかった。時間的余裕が生まれた今は、とても仲がいいよ。 今回は三兄弟の真ん中、弟の成人

      • 切手を集める男の話

        その男はいつも同じ席に座っていた。 4席しかないカウンターの一番奥。ほかの席よりも手狭だが、彼はむしろそれを好んでいるようだった。  来店する頻度は月に一、二回でそれほど目立った風貌でもない。まずコーヒーを頼み、席につく。  彼の異様なのはそこからである。カバンから慎重に一つの冊子を引き出し、そこに挟まれた半透明の小さな袋を、今にも壊れそうな硝子をつまむように持ち上げる。そしてしばらくその小袋の中身をじっと見つめ、動かない。その一切の動作は何か神聖な空気すら感じさせた。そ

        • 手術

          まだ鼻を拭えば赤茶色の塊が鈍痛を伴って出てくる。 2月27日に鼻炎に対する手術をした。noteを書くにあたって正式な病名と術式を確認した。 花粉の時期です。つらいね。 手術が良いとも限らないけど参考までに。 病名は3つ。 アレルギー性鼻炎、鼻中隔彎曲症、肥厚性鼻炎。 術式は2つ。 両内視鏡下鼻腔手術1型(下鼻甲介手術)、 両経鼻腔内翼突管神経切除術。 全身麻酔の手術は人生で初めて。2時間弱だったそうだが、瞼閉じたら終わってた。タイムスリップした気分。 少しずつ目が覚

        左胸の内出血はまだ消えないが 付けた人の連絡先はもう消した 人数は私の安さを示すから数えない この肌も4週間後には全て替わる そうやって朧気にしてみると 惨めさだけが色濃く残った 鬱を嗜み孤独を愛してみせたかった 色欲に堕ちるのはとても簡単だった

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        • 眠るまでの
          6本

        記事

          まだ元恋人のことが好きだなと思うことが多い。どれだけ振り返ってもあんなに大切にされたことないんだもの。わたしの周りは不器用な人が多いから、私自身も不器用だから、「大切にしているよ」を分かりやすく示してくれた彼は、全部嘘でも、救いだった。

          まだ元恋人のことが好きだなと思うことが多い。どれだけ振り返ってもあんなに大切にされたことないんだもの。わたしの周りは不器用な人が多いから、私自身も不器用だから、「大切にしているよ」を分かりやすく示してくれた彼は、全部嘘でも、救いだった。

          恋人なんてただのラベリングなんだからさ、もし特別に思ってくれるなら、もう私の事そう呼んでよ。

          恋人なんてただのラベリングなんだからさ、もし特別に思ってくれるなら、もう私の事そう呼んでよ。

          きょう

          朝から胸焼けのする話をひとつ。 今日は元々受診の日で、変更になったのでぽっかり空いた。 昨夜、正月中閉じていたマッチングアプリを開いた。ある人とチャットで話が盛り上がり、都合よく明日休みとの事だった。夕方から遠方の友人が来るとの事で、昼間ちょっとお茶しに行くことになった。 いつも直接会う前に電話してみることにしている。案の定というかチャットとは違う印象を持った。曰く電話が苦手とのことで時間決め等の少しだけすることにしたのだが、話し出しから漫談でも始めたのかというような勢

          存在

          ただあることを認めてもらうのは夢幻、 と私は思う。 「ようちゃん、」 おばあさんが私を呼び止める。 「今日は元気ですか」 靴のかかとを整えていた私は顔を上げて 「はい、頑張ってきます」 薄く笑って答える。行ってきます、玄関を開けて閉じる音と行ってらっしゃいを背に受ける。 暖かい布団でたっぷり眠り、朝ごはんをもりもり食べて、それでも体や気が重い日がある。傍から見れば、不機嫌そうである。 それでも、邪険にされることなく、いつも通りに、あるいはいつもより気遣ってくれる。どんな機

          「情がわくからもう君のnoteを見ない」 って言った人は昨日まで恋人だった。 何年かぶりに正真正銘の失恋をして、想像の何倍も落ちきっている。 こういうときに限らずだが、私は基本的に自分の内面をよく喋る。ミステリアスな女性に憧れたこともあるが、もはやこの節操なく喋る口こそ私最大のミステリーと言ってほしい。 その中でも悲しいことを喋るのは、少し理由がある。特にわかりやすく悲しいとき。 失恋が1番いい例え。大抵の人が失恋したらどうしようもなく落ち込むことを知ってる。そして

          夢ならいい

          夢ならいい

          あなたが大事にしているものを大事にしたいと願ってたら、それが自分だった、みたいな。

          あなたが大事にしているものを大事にしたいと願ってたら、それが自分だった、みたいな。

          大好きな人に、親友だと思ってるんですってくっきりと言って貰えたのが、なんだかんだずっといちばん心の上にある。

          大好きな人に、親友だと思ってるんですってくっきりと言って貰えたのが、なんだかんだずっといちばん心の上にある。

          アイス

          冬に寒い部屋で冷たいアイスを食べる。 体調が悪いのに病院に行かない。 傷付いたのに平気な素振りをする。 疲れたのに休まない。 そのうち幸も不幸も分からなくなる。

          バイト帰り、バスの中。 日暮れの駅はひしめき合って、JRもバスも路面電車も座れない人でたくさん。 疲れ、というよりは単に人より体幹がないので、いつも席が空かないかと目敏くいる。なんでみんな平気そうに立ってるんだろう。すごいな、と思う。 今日はなかなか空かなくて、バスの停車発車の度にふらふらゆらゆら。うしろの人にぶつかった。ほんとに、これ、申し訳ない。小声で謝って、小さくぺこぺこする。 降りるのは終点なので座れたらコクンと寝てしまうが常だが、今日は久方ぶりにnoteを書く

          今夜は眠剤を切らしたので、夜が長そうである。毎度眠くなるまで書いてるこの記事も、適度なところで終えるようと思う。 眠剤を切らしたのはいつぶりだろう。明日受診して処方してもらうので今夜以降はまた眠れると思う。薬を飲むのが当たり前になってきたが、こうしてやっぱり薬がないと眠れないのかと思い知らされる。 眠剤とは別に、抗不安等の薬を2種類飲んでいる。これらは眠剤ほど明らかな効果を感じている訳では無いし、欠かさず飲んでいてもパニックは起こす。それでも飲まないよりはマシな気がして、

          10/17 夜のこと