「甘え」のバランス ~ バカップルこそ至上!(ただし、2人きりの場合に限る)~
『女性はパートナーに甘えた方がかわいいよ。』
『男性は甘えられると、頼られていると感じて頑張るんだよ。』
耳タコの恋愛テクニックですね。
反面、
『女は自分の権利ばかりを主張するから疲れる』
『彼が私の話を聞いてくれない!』
というのも、よく聞く話で。
「甘え」がワガママに昇華してしまっては、双方大不満!
だからと言って、躊躇したり、様子見したりすると『甘えベタな女子』の烙印が押され。
‥なんか堂々めぐりする、諸刃の剣な「甘え」さんですが。
この「甘え」のバランスが、嫁ダンの誕生秘話なんじゃないかとおもいます。
ある日の姫ヨメと嫁ダンのやりとりから、ひも解いてみます。
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ある日‥
いつもの様に、ソファーで嫁ダンに腕枕され。
嫁ダンはテレビ、姫ヨメはスマホを見ながらダラダラしていた時のこと。
目に飛び込んできた、スマートニュースの「高級ホテルで、いちご ビュッフェ」の文字。
‥‥---!!!!!
萌えもだえる姫ヨメを、見逃さない嫁ダン。
「姫ちゃま、どしたの~?」
と、スマホを覗き込んでくる。
「いちご!いちごビッフェ!めっちゃ美味しそう~~~♪」
「いちごポッキーの先っぽに、いちごが丸々1個刺さってるよ!」
「ケーキの土台より、イチゴの層が高いよ!」
「もーー赤とピンクの海だよぉおおお!」
「う‥ぉおおおおお・・・・・・!」
男ばかりの3兄弟の環境で育った嫁ダン、レースとかリボンとか、きらきらとかピンクとか、女子のトキメくもの全般、苦手‥(笑)
結婚式場めぐりとかでかなり鍛えられたのだけど、いまでも何故か照れる。
「眼福だよ~見ただけでウキウキしちゃうよ~!」
姫ヨメ、たたみかけ攻撃!
「食べたい?」
「姫ちゃま、いちご好きだもんねぇ」
激アマの嫁ダン、私がやりたい事は優先し、一緒にきてくれるのだけど‥。
・・・‥値段を見る。
「・・・・これ4000円だって・・2人で行ったら8000円‥そこまで食べなさそう‥‥?」
姫ヨメ@大蔵大臣、意外と現実にはシビアです。
他のいちご ビュッフェを検索してみては
「ここは5000円だって・・・・・」
「ここは・・・栃木!?そりゃ本場だから安いよねぇ‥」
「スカイベリー美味しいんだよねぇ‥」
「うーーーん、このスイーツはときめかない!!」
「それに‥あんまり食べると太っちゃうよね‥」
我に返り、いままでのウキウキがみるみる萎んでゆく姫ヨメの様子を見ていた嫁ダン。
姫ヨメの頭をぽんぽんと叩きながら、一つ提案。
「いちごビュッフェよりは全然安くつくから、スーパーでスカイベリー買ってこよっか!」
姫ヨメ、目がきらーん!
「そ、そうだね!スーパーの高級いちご買ったって、そこまでの値段しないよね!!」
「‥でも‥ いちご、いっぱい食べたいなぁ‥」
光明が見えつつも、まだビュッフェには心残り‥。
「2つに1つだよ! スカイベリー1パックと、とちおとめ2パック、どっちが良い?」
悩みに悩んで、量をチョイス(汗)
「おまけに生クリーム買ってこようか!」
姫ヨメ、クリスマスの悲劇を思い出す‥
(クリスマスケーキを予約せず変えなかった嫁ダンは、スポンジケーキに絞りだすだけの生クリーム、それにいちごを買ってきた‥多すぎ!太る!)
「スイーツの量は要らないから、ローソンのロールケーキがいいな!!」
「りょーかい! じゃ、姫ヨメちゃまがいい子にしてたら、買ってきてあげるねぇ~!」
「‥!!」
しゃきっと体を起し、ソファーにお行儀よくお座り。
「‥いつもいい子だよね‥?いい子って、他になにするかな‥?」
嫁ダン、げらげら笑いながら
「ビュッフェ高いってしょんぼりして、いちご買ってくるって言ったら喜んで、素直にいい子にする姫ヨメちゃま、大好き!」
と、おでこにチュー。
姫ヨメの頭の中は犬がしっぽを振るイメージでいっぱい!お尻ふりふり、そわそわしながら嫁ダンを見つめる。
嫁ダンはいてもたってもいられなくなって、さっそうと部屋着から着替えて、お買い物に出掛けて行きました。
姫ヨメは玄関での見送り時には嬉しくて、嫁ダンの首にぶら下がり、ほっぺにぶちゅーーーして、しばらく離しませんでしたとさ。
ちゃんちゃん
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はいー。
書き出すと、めっっちゃバカップルですね(笑)
いいんです。
お互いにキャラ入ってじゃれあってるところは多分にあります。
人目があるわけでもなし、誰にも迷惑はかかりません。
むしろ、スーパーとローソンの売り上げに貢献してます!
それに・・‥
こういう、じゃれあいを楽しめた方が、話題は尽きないし、双方に満たされると思いませんか?
スーパーのいちごとローソンのロールケーキ。
金額にしたら500~600円。
自分で買おうと思えば問題なく買えます。
それに、我が家は共同財布。
正確に言ってしまえば、「買ってもらった」わけでもなくワリカンです。
お互いにそれは分かってるんだけど、あえてそんな甘えごっこをやることで。
姫ヨメは、べったべたに甘え童心にすらもどれることで、等身大(マイペースな)自分自身を承認されたと感じて、癒されることになるし。
嫁ダンは、大きく見られたい、パートナーをどっしり受け止め甘えさせる様な頼れる男でいたい!という欲求を満たされ、大げさに気負う必要がなくなっていく。
くだらない小さいところで。
くだらない小さいところだからこそ、
お互いのメンテナンスをし、関係をチューニングをする場になると思うんですよね。
―――
私たちの「甘え」のポイントは、大きく分けて
1)スキンシップ(腕枕、キス)はデフォルト
2)嫁ダンは、とことん姫ヨメに激アマ
3)姫ヨメの喜ぶポイントははっきりと分かる
だと思います。
さらに、そのポイントにはバランスがとられるための前提条件があって・・
1)スキンシップはデフォルトだけど、束縛はしない。
いつでも一緒の話題に入れる距離を保ったり、心地よさ、感謝や嬉しさを伝える手段なだけ。
2)甘える姫ヨメの方が、金銭的にシビア。
おねだりをなんでもいいよいいよと言ってても、姫ヨメが金銭的に問題になる選択はしないと、嫁ダンは安心している。
3)姫ヨメの希望の達成基準幅はかなり広め。
妥協案でもきっちり満足!しかも希望達成の反応を、毎回毎回しっかり返す。
付き合いはじめのころから、こんなやり取りだったわけでもないです。
もちろん、こんなことを2人で話し合ったことも、確認し合ったこともないです。
日々、小さいことで繰り返しお互いの心地いいと思うこと、不快なこと。
よく観察してチューニングしていった結果の、私たちの「甘え」黄金バランス。
いきなりね、答えは無いと思うんですよ。
だから・・
さぁ、れっつ バカップル!
(ただし、くれぐれも2人きりのときに、ね!)
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