転職→天職
20代の後半から30代で結婚するまで
児童向け英会話教室で講師をしていた。
所謂英語の先生。
思えば、大して子供が好きなわけではないのに
学生の頃に児童英語教育を専攻していたのも謎。
なんとなく自分の特技『英語を話せる』を活かせる資格が
欲しくて学んだ児童英語。
授業だけでなく、実習もとても良い経験となった。
しかしながら、新卒で入社したのは畑違いの職種。
学んだことは多かった。
体も頭もヘトヘト。だけど、脳内がヒマな感じ。
いつも「早く定時にならないかな~。」って思ってた。
残業したくない、残業になっても別の事を考えてやり過ごしていた。
ただただ時間が過ぎることばかり考えていた。
会社にとっては完全にお荷物な社員だ。
そこから紆余曲折あって、せっかく取得した資格だ。
活かすしかないという事で英会話講師デビューを決めた。
それからはあっという間。あっという間に何年もたった。
私が働いていた会社では英会話講師だけでなく営業も
業務の一部だった。
初めの頃は、生徒たちや保護者との信頼関係を結ぶことに
四苦八苦したり、予想もしていなかった営業という業務に
苦しめられていた。
講師として入社した社員の中には「話が違う」と言って
研修時や一年以内に退職した人もいた。
コントロールが効かないこども、思春期で怒りっぽい子、
クレーマー気質の保護者、毎日届く各教室の営業成績。
とてもストレスフルな日々だった。
24時間生徒や教室のことを考えていたと思う。
悩みすぎて寝れない日が続くこともあった。
だけど、とても充実していた。
気づけば終業時間。残業なんていくらでもした。
正しいことでは無いかもしれないけれど、休日出勤も
苦じゃなかった。
とにかく目の前のことにがむしゃらに向き合い
数か月、一年先のことをずっと考えながら働いていた。
とても苦しかったけれど、楽しかった。
苦手だった子供。今も得意ではないけれど、80名近くいた
自分の生徒たちは世界一かわいかった。
苦手だった保護者。絆が出来た。
苦手だった営業。頑張った分だけ結果に繋がるので、
やりがいを感じた。
自分の人間力が上がったのは、間違いなく
この仕事に転職したから。
私にとっては天職だったと思う。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?