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#07 泉州の玉ねぎ

 玉ねぎと云えば、北海道や淡路だと思っていませんか?
いやいや、大阪南部の泉州の玉ねぎを是非一度食べてみてください。
特にこの時期に出る新玉ねぎの美味しいこと!
大きくてみずみずしい、甘くてクセがないので、生で食べると最高に美味しい!
わたし、後々尾を引くあの玉ねぎの苦味が、いまいち受けいられないのですが、泉州の新玉ねぎはさらさなくても、全く苦味がなく、そのままバクバク食べれてしまう。
もちろん煮たり焼いたり蒸したり、どんな調理法でもジューシーであま〜い。

定番のオニオンスライス🧅

実は日本の玉ねぎ栽培の発祥地は泉州。
明治12年に坂口平三郎氏が神戸のアメリカ人から母球を分けてもらい栽培が始まったと言われている。
以前は、泉州地域は‘和泉木綿’の産地として有名で、タオルをはじめとした産業が盛んだったが、明治中頃から安価な綿が輸入され、綿栽培が減少し、玉ねぎ栽培が代わりとなり盛んになった。
明治時代の文明開化で、西洋料理が伝えられたことやコレラや赤痢の流行で薬用として玉ねぎが食べられることで飛躍的に需要が伸びた。最盛期の昭和35年では輸出も行われ栽培面接も拡がっていったが、その後は海外産や他府県での栽培が増加し、今は減少の一途を辿っている。
今では幻の玉ねぎと称される「吉見早生」は肉質が柔らかく甘味が強い逸品で、なにわの伝統野菜の1つだ。
稲作の裏作用としても重要な玉ねぎ栽培でもあり、これからも地元で作り続けてほしい野菜の1つだ。

この時期しか食べれない新玉ねぎは、身体を温め、の気巡りもよくし免疫力をアップしてくれる。
気温の変動が激しい春にぜひ食べてほしい泉州の新玉ねぎ。


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