夜族とハクション
2月くらいからジムにちょっとだけ通っている。
某24時間空いているジムを契約して、週に1〜2回ストレッチとウォーキング/ランニング/軽い筋トレをおこなっている。
真冬でめちゃくちゃ具合が悪かった時はあまり行けなかったが、春になって元気になってきたらまた通えるようになった。
この前、会社から帰ってご飯を食べた後に急に運動をしたくなった。
夜モヤモヤとした気持ちを抱えたまま寝てしまうと、しばらくこのモヤモヤを引きずるだろうな。だったら体を動かしにいこう!とジムに出かけた。
社会というのは結構不思議だ。
なぜか朝9時から稼働して、18時にはなんとなくいろんなことが終わる。飲食店は22時ごろをめどにしまっていき、0時をめどにみんな家に帰って寝ているらしい。
ぼくの頭は、疲れて切っていない限りは日付を超えたあたりから深夜2時くらいまでが一番頭が働く。22時は昼、と大学時代からよく言っていた。
ジムや仕事や勉強は、本当は昼から夜の浅い時間にかけて行い、3時くらいに寝て、昼前に起きる、みたいな生活がしたい。
みたいなことを考えながらジムに行ったら、おそらくぼくみたいに夜の方が体に馴染む人々がたくさんいた。
ああ、この人たちも「夜族(ヨルゾク)なんだな」と思って、なんだか嬉しい気持ちになった。みんながみんな平気な顔して午前中から生きているわけではないということがわかっただけでも良い。
冬が明けて、いろいろなことをポジティブに捉えられるようになってきたと感じる。
年度の初めはまだまだ憂うつな気持ちが強い。
急にしゃがみ込んだり、頭を叩いたりするのが止まらなかったりする。けど、春になったからポジティブ思考が動き出すこともある。
3日前には、くしゃみをした瞬間に、その勢いで開いていたブラウザを全て閉じてしまった。けっこうたくさんのタブを開いていたのだが、全部一瞬にして消えてしまった。
冬だったらくじけてしまうようなことだけど、その瞬間「まあ、いいか」と思えた。
「まあいいか」と自分で思えるのはすごく健康だと思う。
誰かに「まあいいか、と思って良いのだよ」と言われないとそう思えないからだ。「まあいいか」の体力すら残されていなかった。
春になった。
一生懸命、春になった証拠を探す日々。
いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。