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ここがつらいよ!冬季性うつ

確定診断をもらったわけではないし、
心療内科にお世話になっていたときはぎりぎりうつ病の診断がくだらなかった。だけど、冬季性うつの気はあるかもね、と言われてから10回目くらいの冬が来た。

その10年の間にじわじわと知名度を上げていった「冬季性うつ」。
日照時間が短いことにより、セロトニンが分泌されず、うつ症状が出てしまうというものだ。
しかしまだまだ「その症状、冬季性うつかも!」とか「ちょっと待って!あなたの部下のその遅刻、冬季性うつでは?」みたいな記事しかない。

冬季性うつのみなさんは、一体どうやって乗り越えているんだろう。
単純に、みんなの創意工夫が知りたい。

と、いうわけで、記録がてら今年の「ここがつらいよ!」を紹介していこうとおもう。

朝起きられないよ!

元々朝がとてつもなく苦手だけれど、冬になると本当に起きられない。なんとか家を出る15分前に体を起こして会社に行っている。
9時までにちゃんと出勤できたら、手帳に恐竜のシールを貼っている。

どうやら冬季性うつの特徴で、「朝起きられない」というよりは「過眠」らしいです。

夜になると泣いちゃうよ!

夜以外にもあるけど、特に意味なく悲しくなってしまう。
知ってるやつだ、心を病んだ時のやつ。
きっかけとか原因はいっぱい心当たりがあるけど、理由はそんなにない涙がたくさん出てくる。泣いていたら気づいたら朝になっていたりするよ!
なんか泣いちゃうのは結構しんどい。

なんかいつも常にそこはかとなく悲しいよ!

「悲しい」という心の状態は結構しんどいということに気づいた。いつも胸か頭がきゅーっと重くて、締め付けられるような感じ。特に何が悲しいということもなく、とにかく、そこはかとなく悲しくて辛い。仕事のノートのいろんなところに「悲しくてつらい!」と書いてある。

希死念慮があるよ!

生理前には希死念慮が強くなるタイプなんだけど、それがかなり強く出る。
最近は泣いたり希死念慮に襲われるのが怖いから、インスタライブをしながらご飯を作っているよ!みんなに見られているかもしれない、という状況を作り出して命を繋いでいるよ!パノプティコンをおうちの中に作っちゃおう!

最近気づいたんだけど「なんだかきえてしまいたい」と思っているその状態がめちゃくちゃ脳にストレスをかけている。しかもポップなやつなので本当にそうなりたいか?といわれると全然そうじゃなくて、ただ思ってるだけってのがつらいようです。

心と体が全然いうことを聞かないよ!

やりたいことがあっても、早く眠りたくても、全然体がいうことを聞いてくれない。それが結構しんどい。心と体に余計なストレスがかかって、なんか消耗している気がする。

夏と別人みたいだよ!

今年はこれが異常にしんどい。
夏には普通にできたことが、全然できない。朝起きてご飯を食べて歯を磨いて家を出る、会社で元気に仕事をする、言われたことは覚えている、ご飯を考えながら帰って、買い物をしてご飯を作る、ご飯を食べる、風呂に入って洗濯物をする、こういう普通のことが全くできない。
家に帰ったら二時間座り込んでしまった。作りたいものがあったけど作れなくて結局冷凍のおかずにしてしまう、洗濯機を25時くらいに回し始めてしまう、気づいたら明るくなりそうになる。
そういうことばかりだし「ああ、夏にはできたのに」と思うことが結構しんどい。

認知にちょっとした障害が出るよ!

文字が読めなくなるとか、今までできていたルーティーンが急にできなくなる(電車に乗れなくなる)とかは、うつ病の症状としてとても有名だけれど、個人的にはあまり感じたことはなかった。本より漫画の方が読みやすいな〜と思う程度。

ところがどっこい、今回は普通に認知ができないことが起こった。
洗濯物の干し方がわからなくなってその場に立ち尽くしちゃったり、スーパーの案内表示が読めなくなって「味噌・みりん・油」と声に出して読みながら醤油を探しちゃったりと、経験のない「わからない」が起こった。
これは結構こわい。普通にこわい。ちょっと意味がわからない。

そんなにひどくなくても、文字の意味がちょっと一瞬わからなくなっちゃったりするのも、文字中毒の自分にはしんどいのだ。

生理前デラックスみたいな感じだよ!

生理前に起こるアレやこれや。
心が不安定になったり、眠すぎたり。
そういうのが常にあって、しかもなんかめっちゃしんどいのがつづく感じ。
生理もうつもホルモンが大きく関係しているから、近からずとも遠からずだと思う。ホルモンに振り回される人生。

こんな対策をしているよ!

とにかく太陽を浴びること。
家から駅、駅から会社の道で、できるだけ太陽が当たっている道を選ぶ。お弁当を持ってきていても、ジュースを買いにコンビニに出かける。休みの日はお散歩をする…そうやってできるだけ太陽を浴びるようにしている。

ぬいぐるみと出社したりもしている。
大好きで大切のなぬいぐるみたちに、出かけるのを手伝ってもらっている。どこに行くにも一緒で、不安な気持ちになったら手をぎゅっと握ってもらっている。

あとは最近有効なのがインスタライブ。
死んだり泣いたりしないために、いつ誰が自分の生活を観にくるかわからない環境を作り出してみた。「誰にどう観られているか」が人生のモチベーションなので、誰か来るかもしれない、と思うと料理もするし洗い物もする。泣かないし、ましてや命を落とすことも今のところなさそうだ。

まるで現代版のパノプティコン。
(観られているかどうかはわかるんだけど…)
でも今のぼくをなんとか人間の形に保っているのはこういうことたちなのだ。

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結構本格的に、自由のきく働き方への移行や2拠点生活について考えている。(冬になったら暖かいところに住むとか)9-5時オフィスワークに向いていない体質。365日同じパフォーマンスを出さなくても、十分に食っていける働き方を本腰入れてさがします。
原因が「日照時間が短い」だけな冬季性うつ。
苦しんでいるみんなはどういうふうに春を待っているのか
創意工夫があれば教えてください!

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。