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地元、思い出ありすぎて草っぽい

線路の反対側に行くための地下道
何度も行った整体
駆け上がって転んだこともある駅のエスカレーター
泣きながら通り過ぎたとき急に気になった変な名前のパブ
ワクワクしながら通った近所のライブハウスへの道
信号無視したり、走って渡ろうとして諦めたりした交差点
自転車で通った、いろんな音楽と映画を教えてくれたTSUTAYA
毎朝前を通った和菓子屋
ちょっと怪しい雰囲気の民家
コロナ禍の時に散歩に行った公園
学校に行けなくなった冬に彷徨い歩いた隣の駅までへの道
創作の相方と打ち合わせするサイゼ
ミスドだったセブン
スタバだったバーキン
15年以上髪を切ってもらっている美容院
いろんな本を読んだ図書館
自分でもびっくりするくらい勉強した塾
おじいちゃんが死んだ時に泊めてもらった友達の家
中学の時にバンド練習したスタジオ
バイバイが言いたくなくてずっとだべってた駐車場
会社に行けなくなった時に母とお散歩した道
いろんなお金を入れたり出したりしたATM
初めて口座を開設した銀行
霜柱を潰しながら歩くのが楽しかった小さな公園
親と一緒なら渡れる通学路の横断歩道
子供だけの時に使う歩道橋
たこ焼き器を自転車のカゴに載せて向かった友達の家
競うことを学びなさいと半ば追い出された個別塾
一つも肌に合わなかった駅前にたくさんある大手塾
志望校に入れてくれたちょっと変わった個人塾

嫌なことがいっぱいあって、
早く逃げ出したかった小学校と、中学校

地元から電車で1時間くらいの東京都で一人暮らしを始めてから2年がたった。あまり迷うことなく更新の判を押した。

地元は、便利なものがちょっと近くにいっぱいあるだけで、特に見どころはない。全国に誇れるライブハウスが、少し前まであったくらい。
子育てをしやすいという考え方もあるらしいが、今住んでいるところも子供は育てやすそうだし、わざわざ戻ってくることはなさそうな地元。

でも改めてゆっくり歩いてみると、思い出いっぱいありすぎて草

と思った。
誇れるわけではないけれど、ここで心と体が育ったことは確かなんだよな。自分が選んだわけではない土地が、そういうところなの、なんか面白い。

思い出はあっても、海はないんですけど。

いただいたサポートでココアを飲みながら、また新しい文章を書きたいと思います。