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業務マニュアル

退職する方が担当している業務の一部について
先週から、私への引き継ぎがはじまりました。
すでに3時間✖︎2回のマンツーマン指導をいただいているのですが
丸覚えできるほどのキャパは私にありませんし
お互いに時間も有限な中で、どうすればなんとかできるのか。

これまで、派遣社員などで2桁の職場で就業してまいりました。
大抵は、直接の引き継ぎがなくても
マニュアルさえ整っていればどうにかなるのです。

ただ、どんなマニュアルでもというわけではなく
引き継ぎに良いマニュアルは
大きく分けて、次の2種類があると感じております。

A.この通りに作業しさえすればよいというマニュアル
 メリット:考えなくても良く、すぐに作業できる
 デメリット:理屈がすぐにはわからない

B.理由や根拠まで詳細に掲載されていて、さらに作業もしやすい
 メリット:すべてが網羅されていて、作業も理屈もわかりやすい
 デメリット:あまりない

引き継ぎに時間がない場合や、担当者同士で直接やりとりできない場合は
Aがとにかく有効です。
時間がたっぷりある場合は、Bが理想的でしょう。

問題は、どちらでもないマニュアルが大半だということです。

作る方へ
できればBを作成し、十分な引き継ぎができることが望ましいですが
時間がないことの方が圧倒的に多いと思います。
まずは
とにかく「この通りにやれば誰でも完了する」Aを作成しましょう。
時間があれば、Aに理屈を足してBへ近づけます。

見る方へ
そのマニュアルがどういうものなのか、できるだけ早く理解しましょう。
前述の2つのどちらでもない場合、前任者と同じ作業を行うのは
まず無理です。
直接の引き継ぎがあってもなくても
(1)考えずに作業できる部分はどこか
(2)何かしらの確認をしないと作業できない部分はどこか
これらがどんな風に記載されているのか傾向を探り
すぐに(2)について相談できる人を探しましょう。
その速さが成否を分けます。

今回、私に示されたマニュアルは
実は、どちらでもないものだったのですが
直接ご指導いただける時間があったので楽観視しておりました。
でも、前任者が教えることに慣れていないようだとわかり
とにかく練習の作業をしてみて、不明点や詰まった点を
質問して進めることにしました。
マニュアル自体を自分に合うように修正することも。
面倒ですが、目的は、前任者が退職する前に
自分が正確に作業できるようになること。
それだけです。

ちなみに
これまでの職場で一番高い評価を受けるタイミングは、大抵
引き継ぎ用の資料を提出したとき
または
引き継ぎ作業を行っているとき
でした。
おそらく、数だけは多い経験の中で私自身が無意識に
学習したのだと思います。

マニュアル作成は、誰でもできるものではないと思いますし
逆に、誰にでもできることだと思っています。
単純に、「作業できる自分」とは異なる視点を持てるかどうか。
わかっている人にしかわからないマニュアルが多くあるというのが
私のこれまでの感想です。

一般人向けでも、専門家向けでも
マニュアルを作成する方々には
できるだけ、まったく別の立場の第三者に見てもらってほしい...

というのが、個人的な願いです。
セキュリティの問題もありますので難しいとは思いますが。

さて、あとは週明けの3日間しか残っていないのですが
私は完璧に作業できるようになるでしょうか。

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