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だから私は“端的に話す”が苦手だったのか|読書note「1分で話せ」

早口で、言葉数が多い。

頭がいい人、あるいはオタクってそういうイメージありません?
東大生ってそういう人が多くて、ご多分に漏れず私もそうだったんです。

頭の回転が速い人の特徴だと思うんですけど、ハタと気づいたんです。

それってビジネスで通用しなくない?

というか私、通用してなくない?って。

だって、早口で大量の情報を押し付けられたってなにも印象に残らないし。
「結論だけ教えて」ってなっちゃう。はい、精進します。

ということで、直さないといけないなと思って手に取った本がこちら。


1,こんな本でした

どうやって「話すべき1分」を見つけ出し、構築するのか。
そして「話すべき1分」のために“それ以外の時間”をどう活用するのか。

豊富な事例とともに紹介されており、実用的な1冊でした。

2,心に響いた言葉

「xxさんに連絡とったよね。どうだった?(報告求ム)」

これが苦手なんです。

「xxさんは、Aと言ってまして。Bと聞いたそうで。さらにCとも考えていて。なのでXについてはマル寄りではあるんですけど悩んでいました。それとは別でYの進捗は…」って、なっちゃうんですよね。

まず大事なのは、相手の問いが何なのかを認識することです。
(中略)
この時はまだ、どう答えるかを考える必要はありません。ただ、聞かれたことを把握するだけです。そこをごっちゃにしてしまうので頭が混乱するのです。問いは何か、どういう形式で答えるかだけをしっかり相手の言葉からとらえることです。
そのうえで、相手の問いに対するピラミッドを作ります。まず結論を決め、理由を3点考え、3段めの具体例を、最低1つは入れる感じで言えばいいでしょう。

この場合「xxさんはXはマル寄りだけど決断を下せないようです。ネックになってるのはA、B、Cです。Yの進捗は…」の順番で話すのがよさそうですかね。

さらにA、B、Cの分量も削っていきたいところで。

上司から「それって本人が言っていたの?あなたの推測?」とよく聞かれるので、最初の回答の時点で入れていたのですが…それは聞かれてから答えるようにします。

そして、本書を読んで「この質問」についてもう1つ大きな気づきがありました。

この質問が苦手なのは、上述のようなテクニック不足が理由ではなく、私のマインドの方にありそうなんです。

1対1で提案なり、相談をするのは、一発勝負の場というより「対話」しながら「結論を一緒につくれる」機会です。

目上の人に対しても「私たちは」を使う
(中略)
常に、私対あなた、ではなくて、「私たち」という意識を忘れないためです。

上司は報告のテイをとって、相談の機会をくれているんです。
でも、私はそれを「あなたは間違っている」と言われないように完璧に答えないといけないと思っている。

だから「怖い」し、一方通行なコミュニケーションになりがち。

そうじゃなくて「対話」しながら一緒に結論/今後の進め方を作っていく機会なんですね。

3,NextAction

  • 質問にすぐ答えを返さない。まずは落ち着いて相手が「どんな答えを欲しがっているか」を整理してから口を開く

  • 先回りして答えようとしない。聞かれたことを答える。質問は悪じゃない

  • 上司への提案、相談を「私たち」がともに良い答えに近づこうとしているものと意識する

  • 商談は「どう提案するかの場」ではない。「どう課題解決するか/どう役に立つかの場」と心得る

  • 意見を聞かれたら、まずポジションをとる

ひとまず、この辺りを意識しながら「端的に話せる人」を目指していきたいと思います。

4,こんな人におすすめ

仕事で人と話すことに苦手意識がある人、「問題なく話せはするけど、効果的に話せてはいないと思う」という人にオススメです。

このnoteでは「上司への報告」を題材に書いてきましたが、この本では会議・プレゼン・上司への提案・商談・ファシリテーションなど場面を想定した解説がついていますので、その中で1つでも引っかかるものがある方はぜひ。

あとは、就活生・転職活動をしている人にもオススメです。面接対策で「端的に話して」と言われても、どうやったらいいんだ!をきっと解消してくれます。

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