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クリスマスイブ

職場のかたに
「クリスマスイブの夜は、ご家族でパーティとか、なにか特別な事をされるのですか?」と質問したら
「ああ、その頃は家業が忙しくて…
クリスマスイブの夜は毎年たまごかけごはんを食べています」
という答えでした。
彼の実家は海苔屋さんで、年末になると家族総出で海苔の箱詰めや配送作業に追われるそうです。

海苔の収穫量にもよりますが
ちょうどクリスマスの前後に仕入れになるので
たいてい夕食は、たまごかけご飯。
新海苔をかけて食べて
「今年の海苔の味」を確認するそうです。

どういうわけなのか
わたしは
「たまごかけごはんに新海苔」と聞くと
よだれが出ます。

クリスマスのレストランのディナーやケーキも大好きで魅力的なのに
「たまごかけごはん」と聞くと食べたくなります。
そっちの方が朗らかで家庭的で幸福感があるんじゃないか
とさえ思います。

家族総出で働いて
仕入れた新海苔をのせていただく、たまごかけごはん。
贅沢に感じるクリスマスのメニューです。


息子が大人になってから
しばらくはクリスマスケーキなどを用意して
イブの夜を楽しんできましたが
いつしか、家族それぞれのクリスマスになりました。

夫は一年を通してイベントごとには関係なく
家で晩酌。

息子はどこかに出掛けたり
家にいたり、予定は未定。

わたしは、イブの夜にはちょっと贅沢なレストランで食事をして
ケーキを食べて、夜景など眺めてロマンティックな気分に浸ります。

この時期になると、そろそろ
「どのお店にしようかなぁ?」などと思いながら過ごします。

自分へのクリスマスプレゼントも用意したりして
キラキラした夜を過ごしたい。

六本木や表参道のイルミネーションを見ながら歩くのもいい。

今、考えているだけでも幸せな気分になります。


もともとのクリスマスの意味からは離れてしまうのかもしれませんが
感謝の心を添えて、優しい時間を過ごせたら幸せだなぁ、と思っています。


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