名称未設定アートワーク_2

ひとり映画のお供に

時々、無性にひとりで映画館に行きたくなります。
観たい映画がある時もあれば、そうじゃない時も。

日中にふと思いつき、気がついた時には夜のチケットを取ってしまっていて、「やばい!仕事が終わらない!」とバタバタするのがお決まりパターンです。


先週も急性ひとり映画症候群にかかり、公開終了前の『グリーン・ブック』を観に行きました。いつもは軽食など取ってから映画館に向かうので、ポップコーンなどは食べない私。

けれどふと、「映画観ながらチュロス食べたらハッピーなのでは」という仮説が浮かびました。
仮説なんて大層なものではなく、ただの食欲ですが。


早速、チュロスとホットコーヒーを両手にシアターへ。
チュロスなんて甘いものを夜に、しかもひとりで、映画観ながらゆっくり食べるなんて、ちょっとワクワクするじゃありませんか。


席について予告を観ながら、さっそくモグモグ。おいしいのはもちろん、新しい自分時間の過ごし方を発見してしまったような気持ちで、頬が勝手に緩みます。


しかし、食べ進めるうちに気がついてしまったのです。


砂糖が尋常じゃなく落ちて、スカートがザラザラになっている…!食べ終わってから手を膝に置いて映画を観ることを考えると、そこには無数の砂糖。絶望じゃないか…。


周りに動揺が気がつかれないよう、静かにチュロスを食べ終え、静かに手を膝に置く。「これは砂糖ではない、こういうスカートだ」と言い聞かせて1時間半を過ごしました。


さて、みなさんはどんな映画の時間を過ごすのが好きですか?

言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。