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すべての工程を愛する、刺繍作家さんの偏愛

私、糸を針に通すのとか好きなの。絡まった糸を解くのも好き。

普通の人だったら、「ちょっとヤダな」と思ってしまうようなことも丸めて好きって言えるくらい、偏愛していること。ありますか?

刺繍のピアスを作るワークショップをしてくれたkanaさんの言葉に、一瞬考えさせられてしまいました。

すべての工程を好きじゃないと、仕事にしたり、続けたりするのって難しい。

それは、フリーランスとして働いている日々の中で痛感するし、「好きなこと」も部分や状況によっては「好きじゃない」と思ってしまうこともあります。

刺繍のすべてを愛しているkanaさんの言葉と、今日のワークショップを経て、自分がすべてを丸っと愛せることって何だろうと考えてみました。


...。

........。

...................。

......(っない??)..........。


〜〜 15分後 〜〜


あっ

あった。

私、手紙を書くことは好きだなあ。

レターセットを買うのも、毎回違う文房具屋さんにレターセットを探しにいくのも、書くことを考えて、書いて、住所や宛名を書いて、郵便局に出しにいくのも。

全てが好きだなあと、気がつきました。

その人に似合う紙は、カードは、封筒は何だろう。開けた時にどんな顔をするだろう。

そうやって考える時間は幸せです。

それから、ポストや郵便局にわざわざ出しに行くのも好きです。

「お願いします」と言って郵便屋さんに渡すと、きっと私の気持ちもちゃんと届くだろうなって思えるから。

あ〜〜〜〜あった〜〜よかった〜〜

考えてみて思ったのは、意外と苦手なことや嫌なことは見えやすいのではないかということ。

好きなこともあるけど、ここは嫌いとか。

すべてのこと、人間関係にも同じことが言えると思うのですが、自分の考え方次第で「嫌いなところ」は見えやすいと思います。

多少の難しいことはどんなことや人にもあるけれど、

ちょっと考え方を変えて「好き」って言えたら、もっと身の回りのことは「丸っと好きなこと」に溢れるのかなあなんて、思いました。


言葉で、日々に小さな実りを。そんな気持ちで文章を綴っています。