こんにちは。Hinaです。

昨日の記事では、コメントを何件かいただきました。コメントをいただけると「そんな意見もあるのか」という学びになったり、励みになります。いつもありがとうございます。

・昨日の記事↓

さて、先日のVoicyで教育に関する本の著者である”のもきょう”さんと精神科医の”かぐしゅん”さんのコラボ放送がありました。対談のテーマは中学受験と過度な勉強が精神に与える影響について、といったものでしたが、その中で”コントロール”に関する話題が一瞬チラつきました。

・対談リンクはこちら↓

◇なぜ食事を食べなくなるのか

精神科医のかぐしゅん先生のところには、毎日色々な症状を訴える患者さんが来られます。統合失調症やうつ病、不安神経症に強迫性障害・・・患者さんの中には、摂食障害の方もいるそうです。
摂食障害と聞いて、どのような症状を思い浮かべますか？食べられない人と、過食して吐き出してしまう人と様々ですが、おおまかに言うと摂食することに難しさを抱えている人です。
私も支援者として関わったことがありますが、私が関わってきた人は皆”行きすぎたダイエット”からきた摂食障害でした。そのため、摂食障害になる人は「見た目が気になる人なんだ」と思い込んでいました。

しかし、かぐしゅん先生によるとそのような人ばかりではないようです。ダイエット起因の摂食障害でないケースの一つに、受験のストレスが挙げられます。といっても、単に受験勉強がつらくて食べられなくなった／食べすぎてしまうのではありません。食事と体重といった部分が唯一”自分でコントロールできる表現方法”だったのです。

◇成績に追われる受験生

二人の対談のテーマは”受験とメンタル”でした。特にフォーカスしていたのは中学受験ということで、小学生〜中学生の本人、そして親について話が進む中、その年代ならではの問題提起がありました。
それは、親が期待するほど子どもは勉強ができないという問題です。
基本的に「勉強ができる／できない」は遺伝要因＋環境要因で成り立っています。いくら遺伝的に勉強ができても環境が整わなければ育つことはないし、逆も然りです。つまり、勉強の環境さえ整えれば、ある程度のところまではできるようになるということです。
小学校までの勉強は単純な内容のものが多く、やればやるだけ伸びる傾向にあります。それを見た親が「あら、うちの子勉強ができるのね」と中学受験に向かわせる。しかしそこからの伸び代は抜きん出たものではなく、いくら頑張っても成績が上がらない状況に陥ると言います。
今までやればやるだけ成績が伸びた子どもにとって、やっても伸びないというのは非常に大きなストレスです。
なぜなら、”今までコントロールできていた成績”が、いつの間にかアンコントローラブルなものになっていたからです。

◇じゃあ、何をコントロールしよう？

ということで、自分のストレスを消化したい時や、注意を引いて認めてもらうために何をするか考えた時、手っ取り早くコントロールできるものに昇華します。それが、ある子にとっては”食べないことで体重を減らして注意をひく”という行為につながっているのです。
自分ではどうしようもないことから離れて、別のところで見てもらおうとする。自分の努力でコントロールできない部分の変革を求められている子の、唯一の逃げ道なのかもしれません。

私自身、昔からずっとなのですが、今でも定期的に落ち込んだり泣けてきたりと精神的な不調の波がやってきます。そのような時の自分の状況を振り返ると、いつも”自分でコントロールできない状況”、つまり思うようにいかないことで悩んでいることが多いです。

急いでいるときの赤信号にイライラしたことはありませんか？いくらイライラしても信号が変わるまでの時間は変わらないのに、早く変わらないかと気が焦ってしまう・・・
私はこうするつもりでプロジェクトを進めていたのに、相手が突然違うやり方を提案してきて嫌になってしまった経験はありませんか？参加者が複数名いるなら当たり前の状況なのに、予想外の出来事にカッとなってしまう・・・

人は、自分がコントロールできる範囲を超えると、精神的に乱れやすい存在なのです。

◇悩んだら、考えてみる

何かにソワソワ、誰かにイライラ、自分にモヤモヤした時には、一度立ち止まって考えてみてください。
それは、あなたの行動次第でコントロールできる事象ですか？
自分がコントロールできる部分のことだけ悩めばいいのです。それ以外のことについていくら悩んでも、思うようにはいきません。むしろ望めば望むだけ、予想や期待とは違った方向に物事が進む可能性が高くなります。
コントロールできる範囲についてだけ考え、後のことはそれぞれにお任せするくらいの気持ちで生きることができるよう、気持ちを整えておきたいと思います。

では、また🌸

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