見出し画像

自己完結しなくてもいい

こんにちは。社会福祉士、精神保健福祉士のぽこです。


◇雑談

来月からの異動に伴い、業務時間の中で前任者からの引き継ぎをしています。
「この日のこの時間に引き継ぎがあるので、対応が必要な時は呼んでください」と他の職員の方に伝言を残したところ、所長だけ「良いけど・・・」と納得いっていないような顔をしていました。どうやら、自分の知らないところで引き継ぎ日程が決まったことにモヤモヤしているようです。
以前の私はそんな所長に対して「面倒だな」とイラッとしてしまいました。しかし昨日の私はそんな所長の姿を見て、「所長が思っていたような進み方じゃなかったんだな」とただ率直に感じました。
”思っていたような方向”に執着すると苦しいんだろうなぁと遠目に思います。

◇無理に自己完結しない

さて、今日のテーマは「無理な自己完結」です。
書籍「ずっとやりたかったことを、やりなさい」から得た知見です。お付き合いください。

・無理な自己完結とは何か

私はこれまで、現状に満足いかない原因を自分自身の中に探してきました。
今の職場に満足できないのは、自分が職場の本当の魅力に気づくことができていないからだ。
パートナーとの関係に満足できないのは、今のありがたさに気づけていない自分に原因があるんじゃないか。
周囲の人間関係に苦しさを感じているのは、私の立ち回りが適切でないからなのではないか。
現状に対する不満の原因は、私の意識不足に原因がある。そんな前提で物事を考えてきました。
周りの変化を期待するより、”意識”と言う自分だけで完結するツールを変化させた方が楽だからです。
このように、私はずっと”無理やり自己完結”するように思考を働かせてきました。

・それを、やめる

この本ではこんな文章が紹介されています。

「遅すぎる」と自分自身に対して言うのをやめる
「創造は贅沢で、すでにあるものに感謝すべきだ」と自分自身に言うのをやめる

ずっとやりたかったことを、やりなさい

この文章の捉え方は人それぞれですが、無理な自己完結を続けてた私が読むと、この文章はこう聞こえます。
「自分以外を変えるのは、逃げることじゃないよ!」
「今あるものの中に、無理に解決策を見つけなくてもいいよ!」と。
そしてこの言葉にとても救われました。
”今の私”の中で答えを探さなければならないと言うことに対する執着を、手放すことができたのです。

・とにかく拘らない

冒頭の雑談でも”執着””こだわり”について少し触れましたが、何か一つのやり方にこだわると自分の首を絞めることにつながってしまいます。
自分の中に答えを見つけなければならない。
今の自分で満足すべきである。
現場に満足できないのなら自分に課題があるのだから、自分を変える必要がある。
そういったことにこだわりつづけ、いつの間にか意識が自分だけにフォーカスしていました。自己変容にこだわりすぎていたのです。
ここでもし、「自分以外にもこのやりづらさの原因があるかもしれない」といった視点を持つことができたら、状況は変わるのでしょうか。

・今の職場に不満があるのは、私の意識が足りないから
→私の意識次第で新しい魅力を感じることもできるけど、もしかしたら今の職場は客観的に見ても課題があるのかもしれない。他の人に現状を相談してみよう。

・パートナーとの関係に不満があるのは、今のありがたさに気づけてない自分が原因
→有り難さを探すことで関係性を前向きに捉えることはできるかもしれないけど、彼の態度にも問題があるかもしれない。話し合ってみよう。

このように、自分とそれ以外の二者に原因があると思うと、今まで自分にしか向いていなかった改善ポイント探しのルーペが周りにも向きます。そうするだけで、背負うものがとても少なくなります。

と言うことで、今日は無理に自己完結することにこだわる必要はないと言うお話でした。
日頃から内言と向き合っている人ほど、自分にフォーカスして反省したり改善点を探しがちです。苦しくなってしまう前に、そのフォーカスの範囲を少し広げてみてください。

では、また💐

いいな!と思ってくれたら、ぜひサポートをお願いします!! いただいたサポートは本業、発信活動のために使わせていただきます。 皆様の温かいサポートがとても嬉しいです。ありがとうございます!