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昭和生まれゲイと男子大学生の実話⑭ 親しさ

別れた後、一緒にいる間に
彼はセフレを作っていた。

別れた後も少しくらい
好きでいてくれていると思っていたけど
そうではなかったんだな。

何とか気にしていないふりをして
会話をしようとしたけど無理だった。

不純な理由から始まった関係だけど
確かに好きだったと思うから。

ひどい言葉で
別れを告げたことに後悔はある。

一緒にいることが
辛くなってしまったから。

身が持たないと思ったから。

でもだからと言って
誰かを攻撃して良い理由にはならない。

「言わなくても良いような事を
 わざわざ言ってしまって少し後悔はある。」

「ゆるゆると距離をとって
 苦しくない所まで行けば良かったかもね。」

最後のメッセージを送る前にそう伝えた。

「そうだね。親しくなりすぎた。」

と返事が来た。

親しくなりすぎたなんて。

合わないと思ったって言ったじゃん。

断れなかったから一緒にいたって

言ったじゃん。

親しかったのか?私たち。
何言っとんねん。

意味不明。

なぜか少し笑ってしまった。


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