133 / 猫がいれば、そこが我が家

ヤマザキマリさんの、『猫がいれば、そこが我が家』というエッセイを昨日読み始めた。

自分の文章が美しいとかそんなことを言うつもりはさらさらないけど、文章に対するぼくの反応にはかなり繊細なものがあると思っていて、一冊を読み切るというのは結構な時間がかかるものだし、“ちゃんと読む“本を決めるのには慎重になる。

ヤマザキマリさんの文章は美しい文章だ。無駄がなく、鋭く、的確な文章だ。ちゃんと読んでみたい。 

と、TSUTAYAで立ち読みした時に思った。その本がたまたま近くの図書館に置いてあったので借りて読んでいる。読む場所も、近くにある一般の人も自由に利用していい市営の施設なので、一切お金をかけずに、素敵な読書体験をしている。

自分で購入しているわけではないから著者に印税が入らないという事に対する後ろめたさみたいなものは、どうしても少しは感じるのだけど。

まあ、その後ろめたさも、そもそもこの本を読んだということも、それがぼくにとってとても素晴らしい時間であるということも、ヤマザキマリさんは知る由もないわけだ。それなら勝手に感謝して、この素敵な文章を受け取り、自分なりに咀嚼して人生に活かしていこう、と前向きに考えている。

こういう素敵なエッセイに触れると、やっぱり自分でも何か書いてみたいという想いが湧いてくるものだ。ぼくはそうだ。何事もみているだけじゃ飽きたらず、「自分でやってみたい」と思う。し、それは一つの長所だと思う。

この本もまだ40ページくらいしか読んでいないけど、
「俺もいつか犬を飼って、こうやって文章にできたらすごく楽しいだろうなあ。。」
「自分ではなく猫を中心に回る生活なんて、素敵すぎる」
「やっぱりエッセイが好きなんだよなあ。小説という、架空の物語を作っていくものではなく、こうやって実際に起きたことをリアルに表現することが自分は子供の頃から好きだったんだよなあ。」
「いつかエッセイを執筆する時の為に、今のうちから少しでもいいから文章を書く訓練をしておこう」

といろんな心の変化があり、こうして今まさにエッセイを書いております。だから読書っていいんですよねえ。人生少し変わるんですよねほんとに。この本読んだおかげでこれできてるなあ、人生変わったなあ、やっぱ読書って最高だなあなんつって。もっと読んじゃおっかなあなんつって。

てわけでぼくは今日も本を読むんです。


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