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人の「好き」は否定しないのがマナー?夫とプチ揉めした話

今回は久しぶりに(?)夫とプチ揉めした件。

私ってめちゃめちゃメンドクサイ人間だなーと改めて思いつつ・・・モヤモヤの原因と、自分がどうしたいのかを分析してみました😅

夫と私のどちらが正しいとかではなく「価値観の違い」の話です。


「コナンって全然おもしろくないやん」

先日、テレビで名探偵コナンの映画が放送されました。

息子が生まれてからはEテレ以外ほとんど使われていない我が家のテレビ。でも今日くらいは!そう思い、久しぶりにテレビを付けました。

夫「あれ、テレビ見るのめずらしいやん」

私「うん、せっかくのコナン映画だからね!」

夫「コナン?時計じかけの摩天楼?(笑)」

私「それも好きだけど(笑)今日は世紀末の魔術師だよ。もう何回も見直してるんだけど、せっかくならテレビでやる時にTwitterで盛り上がりたいしさー」

夫がコナンに興味がないのは知っていました。そして、夫は興味がない話には「本当に」興味がなく、話したり聞いたりしたくないということも。

でも、夫なりに知っている知識(「時計じかけの摩天楼」という映画タイトル)で話に乗ってきてくれた。

私はそれが嬉しくて、つい調子に乗ってしまったんです。

私「今から始まるよ、一緒に見る?」

夫「え、見ない。だってコナンって、全然おもしろくないやん

何のことはない普通の会話です。

でも私にとってはこの「コナンって全然おもしろくない」というセリフが、すごくショックでした。

せっかくの映画はあまり頭に入ってこなかったし、終わってからもしばらく無言で過ごしました。

何がショックだった?自己分析してみた

私は何がショックだったんだろう?何に引っかかったんだろう?

夫に謝ってほしいとかいうことではなく、自分の中のどうしても譲れない「いやだ」「悲しい」という気持ちと向き合わないといけない気がしました。

こういう小さなモヤモヤに見て見ぬふりをすると、いずれ大きな問題になる。それは良くない。

夫に伝える前にまず、自分の気持ちを整理してみました。

・・・・・

そもそも私の中では、「人の『好き』は否定しないのがマナー」です。

最近読んだ記事にウンウンとなったので、ちょっと引用してみます。

──ハヤトがオタクとして素晴らしいと思うのは、自分は新幹線が好きだけれど、それ以外のものを好きな人をバカにしたり、否定したりしないところです。「キミはそれが好きなんだね!」とリスペクトしますよね。

【池添】絶対に相手の「好き」を拒絶しないし、自分の「好き」を無理矢理に押しつけることもしない。そこは意識的に描いています。

「新幹線変形ロボ シンカリオン」池添隆博監督の狙い「新幹線好きな少年にかなり一点集中で作った」

私も"オタク気質"なところがあるので、もしかしたら通じるものがあるのかもしれません。

自分が好きでないものでも、好きな人がいる。バカにしたり否定したりするのはマナー違反。

趣味だけではなく食べ物に対しても同じだと思っていて、たとえば「何これめっちゃまずい」という言い方はできるだけしないようにしています。

少なくとも、それを好きな人がいる前では「まずい」という否定表現はしない。どう?と聞かれたら、「私はちょっと苦手💦」くらいに留めることが多いです。

もちぎさんのマンガがまさにそんなかんじでした。

私は自分がこういう人間になりたいと思っているし、そこに気を使える人に惹かれるんだなということ。

だから、「私はコナンが好き」という話の流れで「おもしろくない」という発言をした夫にショックを受けた。

これがまず第一の引っかかりポイントでした。

・・・・・

次に、私は「好きな人」の「好き」にすごく興味があるということ。何が好きなのか、どんなところが好きなのか、どんな風に楽しんでいるのか、etc...

好きなものの話をしている時、人ってすごく楽しそうなんですよね。楽しそうで嬉しそうでキラキラしてて、私は「好きな人が好きなことの話をしている姿が好き」

話を聞いて、私もそれを好きになれたらもっと楽しいし。

夫と私は考え方が違うのはわかっているけれど、パートナー(好きな人)の話なのに、まったく興味がないの?拒否なの?と思ってしまう部分はあります。これが第二の引っかかりポイント。

夫と話してみた

自己分析を終えたところで、夫に話を聞いてみました。

私「夫と私で、考え方が違うんだよね。たとえば私が『テニス(夫の趣味)なんて全然おもしろくない』って言ったらどう思う?」

夫「別にどうも思わない、ふーんで終わり。キライなんだなーってだけ」

私「じゃあ、ここにあるジュースをすごく好きな人がいるとして。『これめっちゃまずいやん』と『これ、私は苦手なんだ』ではニュアンスが違うと私は思うんだけど、夫はどう?」

夫「言いたいことはわかる。でも気にするかというと、別に・・・」

うん、夫の言うこともよくわかる。というか、話しているうちにその方が健全なやり取りな気がしてきました。

夫は「相手と自分をしっかり切り離して考えている」んですよね。

相手は相手、自分は自分。だから、相手の発言によって自分が「傷つく」とか「否定された」とか、そういう感覚がないんだと思います。

私「私は『好きな人が好きなもの』に興味があるんだけど、夫はそうじゃないんだよね?『自分が興味がない話は聞きたくない』って、結婚したばっかりの頃に揉めたもんね」

夫「うん、これは悪いクセだとは思ってる。『お、聞きたい』ってなることもあるんだけどね、うーん」

結婚当初についてはコチラの対談企画のとおり。あの頃はひたすら無視されてた・・・

今は会話が成り立つようになったので基本的に平和ですが、夫の中ではやっぱり「この話は聞きたくない」って時は多いのかも。

私「じゃあ、私じゃなくて昔の彼女とかで考えてほしいんだけど。付き合い始めの頃って、相手の好きなものを知りたいって思わない?もっと話聞きたい、とか」

夫「あー、それはそうかも。やっぱりどっか甘えとかあるのかもなぁ」


私「私は、夫の話し方だと『損してる』こともあるんじゃないかなぁって思う」

夫「損?なにが?」

私「せっかく話し始めても『おもしろくない』とか『それはキライ』って否定されると、その時点で会話をする気がなくなるから。夫からしたらただ自分の気持ちを口にしただけかもしれないけど、そこでブツッと切れてしまう会話とか人間関係もあるんじゃないかなぁ」

夫「うーん、考えたことないな・・・」

私「そっか、夫からしたら『興味がない話をされるのがイヤ』だもんね」

「損してる」というのは、完全に私の価値観によるものでした。

少なくとも私はすごく話題に悩むし、話せなくなったこともたくさんあるけど・・・夫からすれば「興味がない話は聞きたくない」に尽きるわけで、むしろ話し続けられたら迷惑なわけで。

そっか・・・

まとめ

結局のところ、私と夫では感じ方も考え方も違う。ここに尽きるんですよね。なので、どうしても譲れなかった一点だけ夫にお願いをしました。

私と息子の前で、人の好きなものを否定しないでほしい

夫の考え方は、相手と自分を切り離していてすごい。私もちょっと分けてもらわなきゃいけない。

でも私はやっぱり、息子に「相手の『好き』を尊重できる」ようになってほしい。・・・実際にどうなるかはわからないけど、少なくともそう考えられるような環境を作ってあげたい。

息子は乗り物が大好き。毎日毎日プラレール・トミカ・乗り物絵本・・・正直言って私は全然まったく興味がありません。

でも、息子が楽しそうにしているのは嬉しい。何が楽しいのか教えてほしいし、私もこれから好きになれたら嬉しい。そうでなくても、息子が楽しめるように協力したい。

夫と、息子と、私と、お腹の中の子と。みんな違う人間で、考え方もいろいろで。難しいけど、お互い否定せずに生きていけたらいいなぁと思います。

※話し方についてはコチラの本が勉強になります。大人にも応用できる!

※ブログ「ヒナスイッチ」2019年4月4日の記事を移動しました

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