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正しい言葉より 優しい言葉

普段、
高齢者施設で週3日ほど働いています。
(看護師をしています)

少し前から
看護師として、対応を悩む方がいらっしゃいます。
ご本人のお話を伺い、
看護チームとして、話し合ったり、介護スタッフさんや医師や薬剤師など、他職種と話し合い、方向性を考えるものの、なかなかご本人の意向に沿うことができず、悩んでいるのですが、


ある時、上司が、2人でいる時に
「正しい言葉より、優しい言葉が欲しい時ってあるよね」
と、話してくれたことがありました。

思い返してみると、
私はその方に、医師の指示以上の薬は使用できないことや、服薬方法が過度になっていることなど、看護師としての正しさを伝えていることがありましが、きっと、その方もそんなことは分かっている。
ご自身の辛さを理解して欲しい。そして、症状緩和をして欲しい。


私は、
私の価値観、医療者としての価値観を押し付けてはいなかっただろうか..。


まず相手を正しく理解することは、
コミュニケーションにおいて原則だと聞いたことがあります。
その後に、自分を正しく理解してもらう

私は、
その方を正しく理解しようとしていたのだろうか..。
ただ、聞くだけでなく、聴くことができていたのだろうか..。




この出来事から、
ふと最近の子どもたちとの関わりを振り返っていました。


昼夜逆転になった長女に対して、
私が不安になり、現状を変えなくては!と奮闘していました。


朝、日光を浴びること
散歩などで身体を動かすこと
食事内容を整えること…

色々やってみた結果、
長女の生活パターンが戻ってきて、
私は安心していました。


でも、
長女はどうなのだろう?



実際、数日間は生活パターンが戻ったものの、また、昼夜逆転生活に。
(私自身、奮闘することに疲れてしまった)


そういえば、少し前、
昼夜逆転することに対して
「私は困っていない」
と話してくれたことがあったなぁ…。

もしかすると、
家族の気配を感じながら、1人の時間を過ごせる夜間帯は、今の長女にとって安心できる環境なのかもしれない。

何の目的もないのに、朝起こされるのを、長女はどう感じていたんだろう


まず、長女を正しく理解しようとできていただろうか..
私の想いを理解して欲しい、が先行している。

私の正しさ、価値観を押し付けているだけなのかもしれない。


ずっとそうやって、子そだてしてきたのかもしれないなぁ…







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