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映画『有り、触れた、未来』を観て

お疲れ様です。あさひ納豆アンバサダーの ひなっとぅ です。

先日、実の母が出演する映画『有り、触れた、未来』の先行上映会に招待いただき、拝見させてもらいました!

いやぁ、もうとにかく号泣。

この映画は、もともとコロナ禍で身の回りの俳優たちが自殺してしまったり、戦争が一向に終わらなかったり、世界が不安に満ちていくことに危機感を感じた山本透監督が、

どうにか映画人として生きる力を届けられないか、と考えた中で、震災から10年が経った宮城県石巻市を訪れ、ここに生きる人々の中に、伝えられるメッセージがある、と確信したことから発足。

以後、それまで監督が自身のワークショップなどを通じて出逢った俳優たちが監督の想いに共感して、自主制作の道へと突き進み、クラウドファンディングによる資金調達もなんとか成功して完成したのが今回のこの映画となります。

TOHOシネマズ仙台での上映会は、ほぼ満席。地元の方々やメディアの方が集まる中、企画から携わった俳優の皆さんや、メインキャストの桜庭ななみさん、現地のオーディションで発掘された異彩 碧山さえさん、鶴丸愛莉さん、そして母 手塚理美、山本透監督の総勢15名が舞台挨拶をしました。

舞台挨拶が終わると、さっそく上映開始。
こちらは予告編ですが、せっかくなのでご覧ください(本編は映画館でぜひ!)

会場からは物語が進むにつれ、鼻を啜る音、嗚咽してしまいそうになる音がして来ます。

かくいう私も嗚咽しながら終始号泣。

詳しくは是非映画館でご覧いただきたいのですが、劇中、現地の高校生役の子が、自ら命を絶とうかと絶望するシーンがあります。

ぼくは、その時に過去の記憶が蘇ってきて、つい長い感想文を書いてしまったのですが、

人は弱い生き物であると同時に、やはり納豆の糸のように、繋がっていくことでどんどん強くなる側面があると思います。

と、無理やり納豆に繋げていますが😂

満更でもないなと。。。

そんなわけで、今回の映画の感想をシェアいたします。

少し長くて重たいかもしれないですが、少しでも多くの人に届いてほしいので、敢えてなるべくパーソナルな内容を綴りました。悪しからず🙏

映画『有り、触れた、未来』の感想

この映画を観て、腑に落ちたものがある。それは、生きる力と言うのは、生かされる力でもあると言う事。

この映画では、命の繋がり、魂の力強さが描かれているんですが、実は僕も高校3年生の頃、受験勉強のストレスと家族との精神的なぶつかり合いによって、自ら命を終わらせてしまおうと思うことがありました。

あの時、自分にとって大事だったもの、何もかもが無意味に思えた。自分には価値がないと思ってしまった。誰かに支えられて生きてきたことを後悔した。誰にも頼りたくないと思った。誰もわかってくれないと。

唯一やり残した事として、読書をすることが自分の最後の選択肢として出て来たので、電子辞書に入っていたトルストイの『イヴァンの馬鹿』を読んだり、ブックオフで気になった本を手当たり次第に読んでいた。それはようやく自由の羽を広げられたような至福の時間だった。三日間、何も食べずに僕は昼は本を読み、夜は公園で寝て過ごしていた。でも最後の日、図書館で本を読んでいた時、母のマネージャーがやってきた。見つかったんだよね。

あの時見つかっていなかったら、今の自分はいないだろう。あの時僕は生かされた。さらに逃げることもできたけど、母のマネージャーが僕の言葉を聞いてくれて、それでもう少し生きてもいいんだなーって思えた。単に分かって欲しかっただけなのに、母や祖父母、周りの人みんなに相当な迷惑をかけた。大好きだった彼女にも、泣かれてしまった。すごく申し訳ない。でも、それだけ深刻だったはずなんだけど、その後は、一回弾けたからなのか、それまでと相も変わらず不思議と学校に通えていた。きっとあの時の自分には必要な事だったのだろう。

こんなことをSNSで発信するのもどうかと思うけれど、でも声が上がらない事ほど、今の社会ではもったいない事はないと思います。社会は確実に変わって来ている。1人の声はどんなに小ちゃくてもつながっていくことがある。僕にはこんな過去もあったということをお伝えしておきます。

そして、そんな風に思えたのは、あの時の自分が、迷惑をかけながらも生かされる選択をしたからでもあるけれど、それ以上に、今回この映画を見て監督や、その周りに集まった俳優のみなさん、制作スタッフの皆さん、そして宮城県の皆さんの思いが伝わってきたからだと思います。

改めて映画と言うのは、単なる客寄せのための表現作品ではなくて、エネルギーそのものが伝わる媒体なんだと、この自主制作映画は証明していると思います。純粋な意図と技術を持って集まった素晴らしいメンバーがいて、皆さんが繋がったからこそできるのでしょう!

この映画には、まさに生きる力が溢れていて、それは同時に、皆さんによって生かされている映画なんだと言うこと。自分もいつかこんな作品を、あるいはこんな風にたくさんの人と繋がる生き方を創ってみたい。そしてこの先、自分の目の前に、死を選ぶしかない子どもがいるならば、なんとか伝えたい。生きる力って生かされていく勇気でもあるんだって。いずれにせよそこは覚悟しなくちゃならないって。でもその先は、全部繋がっていくってこと。1人の命が、ものすごい数の命によって成り立っている。そんな世界の在り方を、この映画に気づかせてもらいました!

2023.03.06 感謝を込めて

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以上、納豆アンバサダーとしては

細く永く粘り強く繋がっていく力

をテーマにしているので、今後はこういう角度からも筆を取っていきたいと思います^ ^♪


#有り触れた未来
#山本透
#桜庭ななみ
#北村有起哉
#碧山さえ
#鶴丸愛莉
#手塚理美
#宮城県の皆さん

2023年3月10日全国ロードショー
映画『有り、触れた、未来』©︎UNCHAIN10+1

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