泥棒がある家に忍び込みました。けれど、番犬は、ほえません。「これまで何度もほえたけど、ご主人に褒められたことはない」と、犬は、ロバにいいました。
別の晚、また泥棒が現れました。真面目なロバは、犬の代わりに大声でいななき、泥棒を追っ払いました。けれど、その声に起こされた主人は、怒りました。
「なんで夜中に騒ぐんだ」とムチで打たれたロバに、犬は、いいました。「忠実に働いた君に、ご主人は、どんな褒美をくれたかね」。インドの昔話です。
相談できる人も助けてくれる人もなく、歯を食いしばって仕上げた仕事にミスが見付かりました。上司は、泥棒のことには気付かず、ただ私のミスを責めます。