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【雑記】2ヶ月の独学で保育士試験を突破した話(筆記試験編)

1.まずは申請から

2015年末、僕は急に「そうだ、保育士取ろう」と思いました。

細かい理由は自己紹介に譲りますが、元々当時の彼女(今の嫁)が保育士だったというのと、そのとき学んでいたキャリアカウンセラーの資格の有効活用がしたかったため、そんな発想に至りました。

H28年度前期の保育士試験は、2016年2月3日が申請期日でした。受験の手引きは結構早めに取り寄せていたのですが、当時はキャリアカウンセラーの学校に通って勉強しており、後回しにした結果、開封したのは受験申請期日ギリギリ。

学校発行の卒業証明書が必要だったので、1週間前ぐらいに取りに行こうと思ったのですが、その頃がちょうど母校の入試期間中だったらしくて、校内に入れないと言われました(汗)

そこで急きょ郵送で証明書発行を依頼。速達で送っていただき、会社の昼休み中に近くの郵便局へ走り、ギリギリで受験申請を出しました。

余計なことで焦らないためにも、申請は早めに済ませておくのが間違いなく良いです。

2.勉強開始

キャリアカウンセラーの試験が3月5日(土)にあったので、実際に保育士の筆記試験の勉強をやり始めたのは3月に入ってからです。保育に関する知識はゼロでしたが、試験期間まで日がなかったので、まずは勉強方針を決めました。

①全部6割を取るつもりで、広く浅く勉強すること。
②参考書は「概要がわかりやすいやつ」「詳しいやつ」を1冊ずつもつこと。
③隙間時間は電子書籍で1問1答をやること。

ということで、まずは「概要がわかりやすい」参考書と、電子書籍で1問1答を購入。ちなみに僕が使っていた参考書はこちらのシリーズです。

・概要用:※※年版 試験対策のプロが書いた! 保育士合格テキスト&問題集
・詳しい用:「1日10分」から始める保育士絶対合格テキスト ※※年版

情報のインプットには、読む・聞く・書く・声に出す、など様々な方法がありますね。心理学からいえば、人によって得意、不得手があります。当時は分からなかったのですが、僕はどちらかというと視覚情報でのインプットが得意な方です。

当時は、時間がかからずに広い範囲を勉強できる!という理由で「読む」という選択をしましまが、結果的には当たりでした。但し、書かないと覚えられない、という人もいると思うので、ここは自分に合った方法と、試験期間までとを相談しながら決めるのがいいと思います。

勉強方法ですが、まず通勤中は、スマホを利用して電子書籍の1問1問を、片道1科目分を目安に、ざっと解いていました。

家に帰ってからは、まずは参考書をざーっと読み流していました。「何の科目が何についての内容なのか」すら理解していなかったので、単純に読み物として4~5回ぐらい繰り返し読んだと思います。なんとなく内容がつかめてきたら、1科目を読む → 1問1問をやる → 過去問を解く(※)を繰り返していました。

※保育士試験(筆記)の過去問はこちらがオススメです
http://hoikusi.biz/contents/test_con/tebiki.html

3.勉強の進め方

保育の科目をものすごくザックリわけるとする、「暗記物」と「原理原則物」に分かれると思います。

暗記物とは、主に「子どもの保健」「社会的養護」「子どもの食と栄養」「保育実習理論」あたりでしょうか。

どういうことかというと、例えば「子どもの食と栄養」という科目は、栄養素の名称や数値を具体的に問われるなど、設問の文脈からは答えが分からない問題が多く出題されます。

一方、「保育原理」などは、穴埋め問題や法令趣旨などを問われますが、丸暗記していなくても、設問の文脈や、その領域の「原理原則」を考えれば、なんとなく分かる問題が多いと思います。

従って、ガリガリ一生懸命暗記に励むのは、上記に挙げた”暗記物”の科目を中心として、あとの科目はテキストなどを読み込んで、その科目の領域となる問題に含まれる原理原則を染み込ませるようにしました。

なので、(いいか悪いかは別として)、問題集などで頻出箇所として暗記を推奨されている条文の文言なども、僕の場合は特にすべては暗記していません。しかし、実際の問題においては、文脈などから自分の頭で考え、答えを導き出せることが多くなるのです。

といっても、暗記してしまったほうが確実に回答できることは確かなので、あくまで参考的に捉えてください。ちなみに、僕は暗記は超苦手です……。

ところで、当時の僕は、普段は上場企業の人事部におり、ちょうど勉強を始めた2016年3月~は年度末ということもあって、いわゆる繁忙期にあたっていました。従って、短い時間の中でいかに効率的に勉強するかが課題でした。

まず、上記に書いた「原理原則物」は、とにかくテキストを読んで頭にその科目が重要とする考え方などを感覚的に理解するのが大事です。(暗記物にもこういうタイプの問題が含まれており、点数稼ぎに有効です)

なにより、私の感覚からすると、保育士の試験問題は「マニアック」です。いわゆる過去問や、頻出問題として問題集に載っているものは、そのまま出される可能性が低いような気がします。なので、過去問をせかせか解けるようになっても、意外と本番でわからない問題が多い。

そこで、まずはテキストを読み物として読むこと! これが第一です。そのうえで、過去問、一問一答、模擬問題集を進めていく感じでしょうか。

ちなみに私の勉強スケジュールはこんな感じでした。

2016年3月頭~勉強開始
2016年3月2週目~「原理原則物」を中心にテキストを読み込み、通勤時のに一問一答
2016年3月4週目~WEBで公開されている過去問をやり始める
2016年4月2週目~模擬問題集を中心に実践に備える
2016年4月3週目~テキストと一問一答中心(往復の通勤時間で一問一答を2科目分やるぐらいのペース)

4.筆記試験を受ける

筆記試験当日は、結構必死だったのでどんなことしていて何を考えていたかは良く覚えておらず……。

実は、当初、僕は半分の科目を合格とすることを1の目標にしていました。勉強時間が圧倒的に少ないことは分かっていたので、まずは半分パスして、残りを次の機会に、とも思っていました。

筆記試験の基本ですが、「問題文をちゃんと読む」は絶対ですよね。焦るとこれが意外と読み間違えたりする。分からない問題はとりあえず飛ばす。

それから、分からない問題が出た場合は、原理原則に立ち返る。この法令の趣旨からすると、この選択肢はないな……みたいな感じです。(上手く言語化できておらず、すみません)

あとは直前はやっぱり「山を張る」は有効ですよね。何の問題か忘れましたが、直前に確認したやつがたまたま出て、嬉しかった記憶があります。

内容が浅いので、この話はこの辺で。

5.筆記試験の結果

6月5日に、H28年度保育士試験 筆記試験の通知が届きました。事前に自己採点のとおり、全9科目を見事1発合格です。

合格通知は、開封する前に受かっているかどうかが分かってしまいます。なぜなら、通知書の表に「実技試験受験票」って書いてあるからです。

心の準備もへったくれもないですね、郵便受けから取り出してびっくり! まさかの不意打ち攻撃です……ある程度は、資格支援学校などが掲載している解答速報での自己採点であらかじめ分かってしまいますけどね。

ちなみに、解答速報は筆記試験当日の、各科目が終わった2~3時間後くらいから、主に次の3箇所で解答速報が出ます。

①キャリアステーション : http://www.career-station.co.jp/contents/examination/ 
②ユーキャン       : http://www.u-can.co.jp/sokuhou/index.html?il=[nr]160421_sokuhou
③ライセンス学院     : http://www.cbcorp.co.jp/examination/flash.html

しかし、油断は禁物です。速報が出てから1~2日の間は、解答に修正が入ることがあります。例えば、キャリアステーションに掲載されたH28年度前期保育士試験の解答速報は、解答速報後、3科目-3問で修正がありました。

さて、改めて自分の試験結果を見てみると、
やはり少し自己採点の時とは点数がズレてました。あくまで、速報は速報なので、正式な解答とはまた別です。
ちなみに、H28年度は試験結果通知開始が6月6日(土)~で、試験結果が公式HPに掲載されるのが6月8日(月)でした。

①保育の心理学 自己:60  結果:60
②保育原理 自己:80  結果:85
③児童家庭福祉 自己:65  結果:65
④社会福祉 自己:70  結果:65
⑤教育原理 自己:40  結果:45
⑥社会的養護  自己:30  結果:30
⑦子どもの保健 自己:70  結果:70
⑧子どもの食と栄養 自己:60  結果:60
⑨保育実習理論 自己:75  結果:75

※⑤⑥は両方とも30/50点以上で合格。(通称ニコイチ)

ということで、無事に筆記試験は合格しました。普通に会社員やりながらでも、「全科目60点でいいや」ぐらいの気持ち挑んだのが勝因だったと思います。賛否あると思いますが、100点で合格することが目的ではないですからね。あとは本当に、運です……。

(続く)

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