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真夏、続く微熱

8月は体調を崩しやすい。
子どもの頃、夏休みの記憶は、最初こそやる気漲り計画しているが
ラジオ体操で張り切りすぎるのか、自律神経がすぐ乱れて、
段々としおれていき、寝込み、
やがて宿題も終わっていないのにお盆を過ぎた頃にようやく
我に返ってラストスパートする、といった感じだった。
朝顔も、気づいたら種になっていた。

今年もそんな感じだ。
平熱が35度台なので36度台後半まで上がるとちょっとしんどい。
職場でもらえた抗原検査では陰性だったので10日間自宅待機した。
外が暑いだけなのに、
現実感がなくなって、職場への往復もなんとなくフワフワするあの感じ。
夏は苦手だ。私はたぶん、死ぬとしたら夏なんだろう。

ニュースのなかで、
暑い日の暑い時間帯に、暑い場所に来ている人に
「ほんとにもー!あついですっ!」って言わせるインタビューがイラっとする。
(わざわざそんなところ行くなよ・・)、と
(またそれを撮りに行くから「意外と皆出かけてるのかな?」って勘違いする人がでてくるやん・・)、と
それを涼しい部屋でテレビに向かって話しかけている私まで含めて夏の目論見通りで、悔しい。
というか、悔しいを通り越して好き。
アホっぽくて好き。
暑さのなかに、自分から飛び込んで行ってどこまでアホになれるか。

それが夏の醍醐味なんだろうな。


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