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その時あなたは何してた?: 2010年 ウィキリークス・米機密情報大量公開

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2010年、リーマンショックのどん底から立ち直りつつあった時代の牽引役はデジタルとSNSでした。時代の主役は秘密をばらしやすくしていました。

2010年の新語流行語大賞は「ゲゲゲの」受賞者は、武良布枝でした。

主な出来事は、「ブルジュ・ハリファ」完成、浅田真央がバンクーバー五輪で銀、チリ落盤事故、「はやぶさ」地球に帰還、延坪島砲撃事件、北朝鮮の金正恩氏・後継デビュー、尖閣事件巡り中国各地で反日デモ、日本航空が経営破綻などでした。

2010年:「ウィキリークス米機密情報大量公開」

インターネット時代にふさわしくサイバー攻撃やビッグデータ解析、AIといったバスワードと共にウィキリークスが登場してきました。

ウィキリークスは、内部告発者の匿名性を維持して政府、企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイトです。

創始者のジュリアン・アサンジは、2010年8月20日にスゥエーデンにて性的暴行容疑で逮捕状が公布され、国際手配されました。

アサンジは、12月7日にロンドン警視庁に出頭しました。イギリスにおけるスウェーデン移送に関する審理は、2011年2月から始まり、2012年6月にイギリス最高裁は移送を決定したもののアサンジは、エクアドル大使館に逃げ込み、7年間を大使館で暮らしました。

そして、2019年4月11日にエクアドル大使館が、イギリス警察を招き入れてアサンジを逮捕しました。

しかし、結局2019年11月19日、スウェーデンの検察当局は、アサンジの性的暴行容疑に対する捜査を打ち切りました。

つまり、ある意味では、アサンジの行動を制限し、自由を奪った10年間の始まりの逮捕状だった訳です。その2010年を振り返ってみましょう。

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2010年4月、ウィキィリークスは、イラク駐留米軍のヘリコプターがイラク市民やロイターの記者を銃撃し、殺傷した2007年7月12日の事件動画を公開しました。

2010年7月には、アフガニスタン紛争に関するアメリカ軍の機密資料約75,000点を公開しました。

これは、2004年から2009年にかけての機密情報でパキスタンの情報機関「ISI」とアフガン武装勢力との関係や未公表の民間人死傷案件、更にアフガン側のアメリカへの情報提供者の身元情報までもが含まれていました。

これに対しアメリカのゲーツ国防長官は、FBIに捜査協力を要請し、国防総省内の内部告発者のみならずウィキィリークス側にも捜査の手を広げたものと思われます。

2010年10月、今度は、イラク戦争に関する米軍の機密文書約40万点を公開しました。

ウィキィリークスは、声明で「民間人が、検問で無差別に殺されたとの報告や連合軍・部隊によるイラク人拘置者への拷問のほか、反政府勢力と疑わしい人物が、1人いるという理由で米軍兵士が、民間施設を丸ごと爆破した報告がある」と内部告発した意図を説明しています。

これに対して、国防総省報道官は「ウィキィリークスが、法律に背いて傲慢に、機密情報を世界と共有することを遺憾に思う」とコメントしました。

とどめは2010年11月から始まった米国外交機密文書約25万点の公開!

2010年11月29日、ウィキィリークスは、米国外交機密文書約25万点の公開を開始しました。

内容としては、非公開の外交公電や世界中の重要施設についての情報などが含まれていました。当初は、少しずつ文書を公開していく手法をとっていましたが、2011年9月2日にすべての文書を公開しました。

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エドワード・スノーデン登場

ウィキィリークスの機密情報の暴露に続いて、2013年6月6日、英紙『ガーディアン』のインタビュー受けてエドワードスノーデンは、NSAの『プリズム』による盗聴の実態や手口などを内部告発しました。

2013年6月9日、スノーデンは、自身が内部告発者であると公表し、内部告発に至った経緯を説明する動画を『ガーディアン』に公開しました。

スノーデンは、NSAの極秘ツールの画面を示し、3月に合衆国内で30億件/月、全世界で970億件/月のインターネットと電話回線の傍受が、NSAによって行なわれていたことを明らかにしました。

電話傍受には、ベライゾンワイヤレスなどの大手通信事業者が、協力しており、NSAは、加入者の通話情報を収集していたことやインターネット傍受は、アプリケーションプログラミングインタフェースを使ったバックドアによるもので、コードネームPRISMと名付けられた監視システムによって行なわれていたことを告発しました。

どんどん続く内部告発(パナマ文書)

更に、2016年には、パナマ文書が公開されて、大騒ぎになりました。

デジタル・SNSの発展は、機密情報の取り扱いや個人情報の取り扱いの重要性が増すことにつながりました。

パナマ文書が公開された2016年は、ケンブリッジアナリティカを選挙参謀に採用したトランプ氏が、予想に反して米国大統領選挙に勝った年です。

ケンブリッジアナリティカ事件は、「個人情報」を悪用すれば、民意までもが誘導できる、そんな時代の始まりの象徴でした。・・・この事件は2016年までお待ちを!

時代は、SNS全盛時代へ突入したとおっちゃんは思います。みなさんはどんな風に感じていますか?

2009年を読む
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