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【じーじは見た!】 前編:ポスト小泉大臣の環境省はどうなるか⁉

小泉進次郎さんの環境大臣、良かったですねえ。

行動力があって、聴衆を引き付けるスピーチ力、英語力、外国の要人とやり取りできるディベート力、原稿を読まずに記者とQ&Aできる環境行政に対する理解・見識もありました。

COP25での屈辱から環境政策について自身の信条を明確に持って役人をまとめあげてきたマネジメント力、日本の歴代環境大臣の中でも大したものでした。

じーじが偉そうに言うことでもありませんが、あまりマスコミから褒められていなかったのはすごく残念でした。

そんな小泉さんの晴れ舞台になれば良かったCOP26(第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議)。

残念ながら、岸田政権に変わってしまったのでCOP26出席は山口壮環境大臣となってしまいました。

新大臣に代わって環境省はどうなっていくのか?
今日と明日でそのあたりを見ていきましょう。


✅新環境大臣 山口壮(つよし)って誰?


国際会議で日本の顔役となる環境相が山口さんに交代しました。

きっと大臣がコロコロ変わるのは役所にとっては当たり前のことなので環境省内はビクともしていないのかもしれませんが、小泉さんは環境省を引っ張ってきたので少なからず省内には期待と不安が交錯していたことでしょう。

前任の小泉さんはとりわけ国内で圧倒的な知名度があり、非常に能動的に動いて企業や自治体、国民に脱炭素の政策を訴える役にはうってつけでした。

「小泉氏のもとで日本の気候変動政策は10年分進んだ」と書いた記者もいた程で高く評価する向きもありました。その後任という役割は大変です。

山口さんは、衆議院兵庫12区選出、当選7回のベテラン議員です。
二階派で初入閣でした。

1954年生まれの67歳。東大法学部卒業後、外務省に入省して外務官僚として海外の大使館勤務も経験していますので、小泉さん以上の海外通で英語も達者です。(たぶん)

環境大臣というのは、損な役回りで小泉さんのように立ち回れる方は例外的です。今回の岸田内閣で二階さんへの配慮で閣僚ポストとして差し出すには格好のポストが環境相だったのかもしれません。

何故ならば環境問題の一丁目一番地「気候変動問題」に関して日本は褒められた立場にない上に、原発事故の後遺症で産業界のリードも誤ってきたので全てに立ち遅れている訳で決して褒められる花形ポストではないからです。

更に小泉さんが定例記者会見で常に強調していた「再エネ最優先」の原則「カーボンプライシング」を語れるようになるには、そもそもCO2の排出量ってどう計算しているのか、国際会議で何を決めているのか等、結構テクニカルに難しいことまで知らないとお飾り大臣(官僚の作った答弁書を読むだけ)になりかねないポジションでもあります。

✅就任直後の記者会見の印象⁉


就任直後の記者会見は、前任の小泉さんを立てながらもよくぞ短期間にこれだけ環境行政の課題をキャッチアップしたものだという印象でした。

じーじの印象は、外務官僚だった人だけあって地頭の良さを感じさせる受け答えでした。「賢い人だなあ」と思いました。

しかし、いかにも地味だなあとの印象も強くもちました。

これが英語での受け答えになると見違えるのかもしれませんが、記者会見での印象は地味でそつがない印象でした。

気候変動問題の矢面に立つ立場としては、小泉さんのような派手さがほしいところです。

なぜならば、気候変動問題は経済戦争の側面もあって、派手なパフォーマンスがルール形成には重要だからです。

COP26の議長国であるイギリスのジョンソン首相の自信に満ちた演説の背景には、遠浅の海に囲まれ、同じ島国でも日本と違って洋上風力発電に適した国土に恵まれて着々と再エネ導入を進めてきた比較競争優位な電力確保の目途が立っている国の余裕が見えていました。

世界的な環境問題が、経済戦争の要素を持ってしまうと絶対に上手くいきません。

中国を責めたり、日本を責めるよりも、世界中で公平な負担をするということが重要なのです。

そのためには、自国の事情を派手なパフォーマンスで主張しなくてはならないのです。

気候変動問題は環境省にとって国際舞台での一丁目一番地の課題であるのですが、他の環境問題と違って「経済戦争」という側面があるので、経済産業省との連携が重要な課題になります。

その点山口さんは小泉さんよりも経済界への配慮を重視しているなとの印象を受けました。国際舞台での活躍が楽しみです。

✅新環境大臣はCOP26に行ったの?


政治スケジュールの影響で11月10日にようやく第101代岸田首相(第2次岸田政権)が誕生し、組閣されました。

COP26閉幕直前ではありましたが環境大臣に再任された山口大臣が英国入りして他国の閣僚との面談もこなすことができました。

山口さんにとっても日本にとっても良かったですね。

後編ではその成果を確認しましょう。

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