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【HSPの深掘り】ノームとは何か考え過ぎてみた


『床を磨いているのではない、客を磨いているのだ。』


■店長の仕事

私はサウナ店で働いています。
店長をやっています。

接客について考えていたらついつい深掘りしてしまって、HSPだな〜なんて自分のことを思いながら、でもそんな深掘りもムダではないぞという証をここに記そうかと意気込んでいる今日この頃。

以前に考えてからずっと取り組んできたことを共有してみますね。

私のお店は予算が裕福ではなく人件費がカツカツ。
自分もシフト構成の一員として働いています。

店長だからといってずっと事務所にいたり打ち合わせばっかりしている訳ではありません。

アルバイトさんたちと同じ仕事も沢山やっています。

接客、
掃除、
補充、、、

言葉は悪いですけど、いわゆる『底辺の仕事』もちゃんとやります。

しかしアルバイトの皆さんとは一味違うカタチで『底辺』と向き合っています。

皆んなより上手にやるとか、素早く終わらせるとかそういうことではありません。

ノームを意識して取り組んでいるんです。

■ノーム

ノームをご存知の方いるでしょうか。

日本語にすると『基準、標準、規範』という意味があります。

私は掃除をしながらノームを気にして取り組んでいます。

掃除をしながら基準を作っているんです。

一体どういうこと?
って感じですよね。

一旦ここでノームについて例をお伝えしましょう。

高級ホテルに行ったとします。
1階のロビーにあるトイレに入ります。
中はピカピカ。
掃除は細かいところまで手が行き届いています。
アメニティも綺麗にシュッと整えられている。
鏡も大理石の洗面台もよく磨かれている。
ほのかに良い香りがしてもはやトイレとは思えない設備。

対して、とある公園のトイレ。
汚くて暗くてニオイもキツい。
壁じゅう落書きだらけ。
足元にはゴミやタバコの吸い殻が散乱。
トイレットペーパーはかろうじてあるがビリビリに引きちぎられている。
最後に掃除をしたのは何年前なんだろう、、、

こんな2つのトイレがあったとします。

ホテルのトイレはなんだか汚しづらいですよね?
こんなキレイなトイレ汚せない。

対して公園のトイレはどうでしょうか。
そもそも使わないとは思いますが、使ってもし汚したとしても心の痛みはほぼ無いでしょう。

まとめると、
ホテルのトイレには清潔でキレイであるという基準が存在し、公園のトイレには汚れても問題ないという基準が存在しています。

この基準をノームと呼び、人々は心の中で無意識に作り上げているんです。

■顧客育成

接客は時に顧客育成であると私は従業員に伝えています。

良いお店が良いお客さんをつくる。

ノームをコントロールすることで可能であると私は思います。

笑顔で接することで文句が言いづらくなる。
ゴミが落ちていなければポイ捨てしづくなる。
床がピカピカなら汚しづらくなる。

私がする底辺の仕事は、店をキレイに見せるためでなく、キレイな店を維持しやすくするためにおこなっています。
(ここ重要)

つまりノームを磨いているんです。
だから店長自ら掃除をする必要があるんです。

シャンプーボトルの泡をマメに洗い落とすのも、タオルの重ね方がいちいち丁寧なのも、マットを木目に合わせてピシッと敷くのも、私がA型で几帳面だからではありません。
(てかO型だし)

お店が良いお客さんで囲まれるように、という願いなんです。

■店舗運営で大事なこと

店舗運営ついてHSPタッチで深掘りした結果、売上を上げるにはたくさんのお客さんが必要で、お客さんを集めるには良いお店が必要で、良いお店を作るには良いノームが必要で、良いノームを作るには店長が最前線で演出していくことが大事なんだという結論に至りました。

当店では良いノームを作り上げるために従業員にもこの考えを落とし込んでいます。

だからうちのアルバイトさんたちは、時給は1,000円も無いかもしれませんが中身は時給10,000円くらいの価値ある仕事をしてくれています。

そうやって自分を評価して働いてくれれば自己肯定感も上がるしお店にとっても良いことばかり。

良い店長だなぁ

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