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10月個展作品紹介5(23年)

新作の紹介です。

 まるで太陽が輝くように花が咲いている

いずれ花の光は世界を照らし

太陽のように恵みをもたらす

作品紹介

 紫陽花から出た芽が大樹となり花を咲かせた状態に注目した作品です。この花が後戸から出て新しい世界を照らし新たな環境が発生するのです。この花は後戸の養分を十分に吸収して、外の世界へと供給するのです。このあと外に出た姿も描き今回の個展に展示します。
 世界の象徴、太陽として存在するこの花にいつも以上に力を入れて描写しました。光を放つ存在であるので、その光が花びらを透かしている様、花弁の薄さ繊細さが出るようにしています。またその世界を優しく包む光の靄も描くことで、本来真っ暗である後戸さえも明るい印象が出ました。

 実はこの作品は9月に大阪のベルンアートに展示した作品の世界の後の姿です。今回の個展でも展示させていただいていますので、ぜひ合わせてご覧ください。↓こちらの作品です。

少女について

 少女は手を花の形にしています。私の作品にはこの様なポーズをとった少女が頻繁に登場します。これは花が開くようにこれからの世界が明るく華やぐ事を暗示するためです。そして周りの花々との繋がりも示しています。
 本作ではそれに加えて背後の太陽である花のエネルギーの受け皿としての存在という意味も込めています。

 私は作品を発表し始めてからこのかた、登場する少女を”見る人の思いを投影するスクリーン”や”魂を込めるための人形”のようになるように描いてきました。その点は今も変わらず見る人の楽しいことやつらいこと、悲しいことなど様々な思いを受け入れてくれる存在であってほしいと願っています。それはある意味信仰の対象であるのかもしれません。あまり明言していませんでしたが一種、この後戸に生じた少女は神様と捉えることもできるでしょう。そしてこの後戸やその後に誕生する世界は楽園なのでしょう。

 この作品は少女のドレスも見ものだと思っています。結構うまい具合に色が出ました。光が当たっている部分はドレス本来のクリーム色、影の部分は紫陽花などの色が反射して映り込んでいてすこし冷たい色です。こういった細かい点もいちいちこだわりながら描いていますので、少しでも気にしてくださると嬉しいです。

 最後まで読んでくださりありがとうございました。
 引き続き個展作品の紹介をしますので、よろしくお願いします。

【作品情報】

題名: 太陽のように輝く大輪の花 (後戸 _∅_ 日の出)
大きさ:F6 号(410*318mm)
技法:パネルに油彩
価格:198,000 円(180,000 円 + 税)

【出品情報】

こちらの展示でご覧いただけます。

平林孝央個展
”再生 世界のみる思い出”

2023年10月20日(金)-29日(日)
24,25日休み
12:00-20:00
最終日は19:00まで

ギャラリーフェイストゥフェイス
〒167-0054 東京都杉並区
松庵 3-35-19 SHOEI BLDG.2 #102
(西荻窪駅南口徒歩 2 分)
03-6875-9377

https://www.facetoface2000.com/

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