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【噛んで砕こう英単語】接頭辞「Trans-」

どうもこんにちは。
水島ひらいちの八重です。

GWはもうすぐ。
今年は帰省出来るという人も多いのではないでしょうか?

さて、公共交通機関のことを英語でTransportationトランスポーテーションと言いますが、このTrans-という接頭辞について今日は噛み砕きたいと思います。

接頭辞Trans-の意味

→『移る』のニュアンス

接頭辞って、時々二字熟語を構成する漢字のうちの1つに喩えることが出来る時があるのですが、Trans-はまさにそれ。漢字でいうと『移』ですね。
移動、移住、移設、推移…など、移が使われる熟語は多いですが、Trans-が付くと似たようなニュアンスになるんですよねぇ…これはいい共通点です。

Trans-な単語たち

Transferトランスファ

→Trans-(移) FER(運ぶ)
→移し運ぶ
→移動する、転校する、乗り換える

残りの要素「fer」という部分は、どうやらFerry(フェリー)と同じ語源のようです。昔は何かを運ぶというと海上ルートがメインでしたから、ほぼ間違いないでしょう。
語源を辿ると思いっきり他動詞っぽいですが、自動詞でも結構使われます。

Transparentトランスパレント

→Trans-(移る)PAREn(現れる)nt(形容詞化)
→移って現れるような
→透明な

Parentの部分は、親を表すParentピアレントかと思ったのですが、全然違いました。むしろ、Appear(動:現れる)と同じところです。
向こうにあるものが透けて見える状態のことから、移というニュアンスが入ったのでしょう。
では次の単語は如何でしょうか?

Translucentトランスルースント

→Trans-(移る)LUCE(月明かり)nt(形容詞化)
→月明かりが移るように
→半透明な

急にカッコイイ。
確かに月明かりの反射した様子は、透明というよりも半透明という表現が的を射ています。もし私が単語を作る人であれば、徹底的に合理を求めてしまうのでSemi-(半)を使ってSemitransparentとかで凌ごうとするのですが、この単語を作った方はおそらく詩人か中二病でしょう。いや天晴。
天晴ではないか、天月?

Trans-よもやま話

ここからはエビデンスがなかったので、推測の話となります。
先日、Train(列車)という単語が"a train of wagon"の略から来ているという話を聞いて、とても関心を持ちました。wagonというのは貨物の車両などを表し、車両が連なっている=列車という単語であったと。
それからTrainを調べてみたら、ラテン語のTrahereが『引っ張る』という意味で、ここから来ているようです。
Trainという言葉には、引っ張るという意味が元々あり、それが連続した・続いたというニュアンスを持ち始め、電車へと移り変わったのですね。トレーニングをするTrainも、続けて練習することからこの意味で使われるそうです。

すると、もしかしたらTrans-という接頭辞もTrainと因果関係があるのではないでしょうか。Trans-も、はっきりとした変化ではなく移りゆくという時間的推移がニュアンスに含まれています。ということは、Trainという単語のルーツと合流する可能性は60%くらいありそうですよね!
語源を噛み砕くことで、こうして新しい道が拓けるのはアハ体験みたいで楽しいです。もし違ったとしても、誰にも迷惑かけないですしね。

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