見出し画像

あのな、福運って何か、分かるか?

[やれば、変わる。変われば、わかる⑦]
※この連載は、無料アプリ「題目PRO」内にて無料連載しているため、noteでも無料記事としています。

<前回までのあらすじ>
テッチャンが同じことを繰り返すのは、私に足りないことを気付かせるためだった!
そう気付いた私は、もう一度テッチャンと勤行からやり直すことに決めた。
不思議なことに、テッチャンは勤行指導からやり直すことを、素直に喜んで受け入れた。

〈本編〉
勤行指導再開1日目

「テッチャン、勤行の前にまず何を懸けて祈るか決めよう。何を叶えたい?」
「嫁です。嫁がとにかく笑顔になってくれること。嫁に心から笑って欲しいです。とにかく、まずはそれだけです」
奥さんは、以前、テッチャンが入信する了承を得るためにお会いしたときには「私も一緒に入信する」と言ってくれていました。
それが今や「学会に入ったら、うちに一万円でも入ってくるの!?」とテッチャンを揶揄するようになっています。
奥さんもテッチャンも生活苦に追い込まれていました。
「分かった。まずは祈ろう。奥さんに笑顔になってもらおう」
テッチャンは大きな声で、一所懸命に勤行しました。そして15分間、真剣にお題目をあげたのです。
「テッチャン、どうやった。お題目、長かったか?」
「いえ、無我夢中で、すぐに終わりました」
「そうか。めっちゃええお題目あがってたで。今日帰ったら、奥さんどうかな。笑顔になってたらええな」
「ハイ!」
テッチャンの顔には生気が戻っています。意気揚々と帰って行く背中に「明日もきちんと勤行指導ができますように」とお題目を送りました。

勤行指導2日目

テッチャンはどんな様子でやって来るか、お題目を上げながら待っていました。
チャイムが鳴り、彼を出迎えて安心しました。表情がイキイキとしています。
「テッチャン、どうやった? 奥さん、笑顔になったか?」
「ハイ! すごいです!! なぜかすごく機嫌が良くて、俺が多分、勤行して元気になったからやと思うんですけど、嫁も笑ってくれてました!」
「そうか。それが功徳やぞ。テッチャンな、これからは福運をつけて行くんや。そのために信心するんやぞ。福運って、何か分かるか?」
「ラッキーなことが起こる? う~ん、分かりません。教えてください」
「ええことが起こるっていうのは、表面的なことや。ええか、福運っていうのんはな、〈タイミング〉やねん。福運がつくとな、タイミングが良くなるねん」
「タイミング、ですか」
「せや。必要なことが、必要なときに起こる。また起こったことを、必要なこととして受けとめられるようになる。これがタイミングが良くなる、福運がつくっていうねん」
「なるほど・・・・・・」
「あのな、テッチャンが入信を決意したとき、奥さんは『私にできることは何でも応援する。支える』って言うてくれてたよな。でも、その後コロナ禍が起こって、テッチャンはなんとなくウヤムヤにしたまま入信を先延ばしにしたよな。あれ、なんで?」
「なんとなく、ですねえ。いつでも入れるから、落ち着いたら入ろうかと思って、そのうち生活がキツくなって、なんかそういう気分じゃ無くなりました」
「それ、福運が無いねん。あのときにやっていれば、奥さんも素直に応援してくれてたやろ。今、そこからやり直しになってるやん」
「確かに。あのとき、ちゃんと勤行を続けて、おばちゃんにもちゃんと筋を通していれば、いま違っていたと思います」
「そうやな。でも、その経験があったから、いま真剣にお題目をあげられてるやろ。奥さんが支えてくれるって言うてくれるのが、どれだけありがたいかも身に沁みたよな」
「それは、ほんまにそうです」
「ということはな、前より成長できたっていうことや。福運がついたから、失敗も『テッチャンに必要なことが起こった』ということに変えていけるんや」
「なるほど、すごいですね! お題目って!」
この日もテッチャンは真剣に勤行し、お題目をあげました。
「嫁にもっともっと笑顔になってもらうために、仕事が欲しい。仕事がしたい!」
真剣な思いは、必ず御本尊に通じます。
彼の生活に、ここから驚くべき変化が起こり始めます。

〈つづく〉

※これより先↓に文章はありません。つづきは、次の記事をごらんください^^
noteの設定上、有料マガジンに無料記事を載せるために、架空の有料範囲をつくっています。



ここから先は

0字
学会活動について思うところがある人のために書く。 学会員が言葉にしにくいことを、筆者自身、悩みながら整理して書く。学会員でない人が学会を理解するのにも役立つかも。 今までは楽しかったのに、なぜかモヤモヤする。これからの学会活動は、どうあるべきなのか。何をどう考えれば良いのか。 いずれ出版する内容を、先に安く読めるのがこのマガジン。これから2冊目の内容に突入。記事がたまって来たら値上がりするので、早めの購入がお得。

学会活動が、おもんなくなった(異和を感じた)人が、学会活動をおもろくしていくための本。有料だけど、無料部分だけ読んでも学会員には有益と自負…

なにぶん、いい加減なことは書けないテーマゆえ、記事を書くための取材、調査、また構想から執筆、編集までかなりお金と時間と労力をかけております。 サポート、記事、マガジンの購入は本当に助かります。いただいたお志で、更に精度の高い文体を提供できます。本当にありがとうございます。