本が頼りだったころ
長らく自分の趣味は読書だと思ってきたけど、ちょっと違うことにきづいた。
小さなころは、ただ面白くて読んでいた。エルマーの冒険?とか、ダレン・シャンとか、シリーズもの。
中学生になって、自分が友達づくりに向いてないことがわかって、本に逃げた。近くにいる人の会話に耳をそばだてながら、聞こえないふりをしながら。一人で必死だった。
でも本はいつでも面白かった。中学では図書室にある小説を片っ端から読んで、小川洋子さんとか島本理生さん、吉本ばななさんとかを知った。好きだなと思った作家さんの本は、図書室にあるだけ読んだ。
高校に入ったら、ちょっと難しそうな歴史小説や男性作家をちょいちょい挟んで、途中で読むのを挫折しながら自分は恩田陸さんや吉田修一さんを好きだと思った。自分のなかで言葉が増えていくような感覚を味わった。大切な友人が出来て、私は懸命に彼女と話をした。
成人している今、自分は自由に本を読めていると感じてる。もう、一人に耐えかねて、隙間をうめるようにしていた読書ではない。そしたら、毎日は読まなくなった。本を読みたくなる周期がきたら、夜更かしして読書する。あっというまに3,4時間が過ぎる感覚が癖になってしまった。
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