うたたね

好きな言葉は«嗜好品»

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よみがえれミリー

夢で逢うのは、嬉しくてたまらないといった様子でハッハッと息を吐きながら横切るミリー(犬)で、でも逢うと同時に亡くなったときの冷たくなった感触を思い出す。夢の中でも、もうミリーはいないことをわかっている。 ミリーはお尻の大きい犬だった。私がミリーのお尻に頭をのせて部活動の服のまま寝ている写真が、今も残っている。 悲しくてやりきれない気持ちのとき、ミリーの名前を呼んでみることがある。自分の声が部屋に響いて、ミリーが居ないことを実感する。 そうすることで私は、ちゃんと悲しむこと

    • 若干甲殻類アレルギーの憂鬱

      特に診断されてはいないけれど、カニやエビを食べた後胃がむかむかすることが多い。エビ味のチップスを食べた後口の端に大きなできものが出来たことがある。 これはアレルギー症状に違いないのに、やっぱりあきらめきれないよ 甲殻類たちのことを。 魚や貝じゃだめなんだ。特にぷりぷりのエビを私は食べたい。 この前、カニを食べる会に誘われたときはさすがに行ってはいけないかもと迷って、結局行った。体の調子が良ければ、アレルギー症状はでない。 甲殻類アレルギー症状は、中学生のころ旅先で突然お

      • お酒の世界の入口にいる

        家に帰って缶をプシュッと開けたときには、仕事で落ちた気分が急浮上して 頬が緩む。その場にアテがあれば、なお良い。 餃子にビール、鍋に日本酒、チヂミにチャミスル。 私はお酒文化全体を愛している。居酒屋の料理をよくまねしていて、最近のヒットはカレーたくあん乗せポテサラ。貰い物のたくあんが手に余っていたので、刻んでカレー粉マヨネーズとあえて、買ってきたポテサラに乗せたもの。これは雑誌のなかで名店のレシピとして紹介されていた。 お酒が好きだが弱いという哀しみをもつ私は、お酒の楽しい

        • 温め続けたラ・ラ・ランドをやっと観た

          部屋の照明を落とし、コンビニまで五分歩いてスイーツを調達する。 映画を観るための準備に期待が高まる。 マイリストに追加されていたラ・ラ・ランドを見つけ、直感が働いた。 ラ・ラ・ランドはいつ話題になった映画だったか。 最後に二人は、、、というネタバレ被害を受けたために 本編中の音楽を散々聴きパロディーを嫌というほど見たが、まだ本物を観ていなかった。 ラ・ラ・ランドを観てからジャズのリズムをとるドラムのように、静かに静かに夢を見る心の情熱がずっと灯っている。色彩の美しさとピタ

        よみがえれミリー

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        • 食べること
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        • 車中泊・キャンプ
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        • 手帳
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        記事

          平気なフリしても無駄

          平気なフリをしていても実際は傷ついている。 その言葉や行動に、心はぐらぐらになって表面必死に平静を装うだけになって、何も考えられなくなった自分を空っぽだと感じる。 職場のAさんは悪い人ではないがまっすぐ正しい人で、思ったこと全部言う。これはこうじゃない何でわかんないかな、とか。 言葉は受け取る側のものだ。Aさんに悪意がないことを分かっていても、私は必要以上に動揺してしまう。 傷つけられたことに大騒ぎになるのが嫌だ。もっとやるべきことがあるはずだから。言葉の真意を考えると

          平気なフリしても無駄

          一人暮らしと角食パン

          毎朝コーヒーと一緒にトースト一枚を食べる トーストは大抵切れ目を入れる  そうするとコメダ珈琲のトーストのように 無限に美味しくなる 食パンは五枚切りを買う 買ったらなるだけ早く五枚のうち二枚冷凍する 冷凍は延命処置 最初の一枚が一番美味しいから、バターしかつけない 二枚目、三枚目となるとちょっと湿気てくる(気がする)のではちみつやらジャムやらをバターの後に加える 朝食は一日三食あるなかで一番好きだ おなかペコペコではない分、幅があって自由だと思う 仕事の日はどれだけ

          一人暮らしと角食パン

          介護職と死

          死を目の当たりにしたとき、なぜ悲しくなるのか。 生と地続きであるはずの死は、生とは遠く、例えば月の裏側のように 暗く冷たく感じた。 介護の仕事を始めて半年以上過ぎており、よくよく覚悟していたつもりだった。その方はゆっくりと亡くなった。 その方がニカっと笑った顔や、こちらが何をいっているのかわからなくても 返事だけはしっかりとされるその律儀さに、これまでの人生の片鱗を感じていた。 その方がたった半年の間に”たいせつなひと”になっていたのだろうか。 ”たいせつなひと”になっ

          介護職と死

          どうすれば前に進めるのかわからなくなる

          どっちが前かわからない。 今なかなかに苦しいのに、苦しむことしかできない。 これまで生きてきてわかっていることは 答えの出ない問いがあること。 期待するから苦しむということ。 とにかく寝てしまおうと思う。またこの小さい絶望は来るけど ずっと付き合っていくことになるから。 足を止めてはいけない。足を止めたら、週単位で絶望に飲み込まれる。 何にも感じなくなる。 解像度を上げたい。自分が体感している世界について、もっと深く理解したい。 恥を捨てたい。私をこれまで抑えつけた

          どうすれば前に進めるのかわからなくなる

          別れた後

          初めての恋人と別れて二か月たった。何にも辛くない自分にすこし引いてる。別れたいって思ったときは、自分でもなんで別れたいのかわからなくて戸惑ったけど、この二か月の間、付き合ってた時嫌だったこと何度も思い出したから、別れたのは正解だった。 多分なめられてた。それが嫌だった。私を大切にしてくれる人と思ってたけど、会話のなかで違和感はあった。将来のことを話すとやんわり否定されたり、自分の興味のない話になると白けた反応をすることがあった。なにが一番嫌だった?って別れ話のなかで訊かれた

          別れた後

          円満なお別れ

          人とつながることが出来ない、人生だった。まだそんなに長く生きてないけど。 重い話を書こうと思ったら、おいしーいクロワッサンの画像を選んでいました。バランスを取ろうとしたのかもしれません。近所のケーキ屋さんがつくるパンがどれもおいしくて、特に画像のクロワッサンは思い出すとよだれがジワリと分泌されます。 円満に分かれるために ・直接会って話すことが望ましい ・まず「別れたい」と切り出し、はっきりとした意志を伝える ・相手が納得できるような「別れたい理由」を伝える ・変な気遣いを

          円満なお別れ

          #別れ話

          まだ、何の決心もつかずnoteで#別れ話を検索し、 読みふけっています。 分かったことは、何か耐え難いことがあって別れる人が多いこと(浮気、暴言等)、振る側は楽であること、「お別れのキス」なるものの存在です。ほかにもいろいろ。 お別れのキスか、、、今の私にはできないと思われます。 ーに触れたいという気持ちが無くなってしまった。デートでいつも手をつないでいたのが、できなくなってしまった。 だから、お別れのキスをして別れたカップルは、まだ気持ちが残りながらのさよならだったのかな

          #別れ話

          別れ話をしなきゃいけない

          気持ちがもう動かない。こんな時が来るなんて思ってもみなかった。 私はーに別れ話をしなきゃいけない。 倦怠期が来ただけかもと思って、「倦怠期 気持ちが冷めた 違い」ってGoogle検索した。ごちゃごちゃの情報のなかで「相手がほかの異性とあっていることを想像して、嫉妬が起こるかどうか」「付き合ったばかりのころを思い出して、好きな気持ちがよみがえるかどうか」という基準を目が拾って、絶望というかやっぱりとおもった。わかっていた。 この関係はーが私を好きになってくれて始まって、今思

          別れ話をしなきゃいけない

          「だからなんだ」

          たまに陥る「だからなんだ」思考。 あらゆるものに意味なんてない。世の中に本当のことや真実なんてない。 心理学でしった、 ひとは世の中が公正な場所であるはずだという自身の信念のために、事実を歪めて認知している、ということ。 例えば何も悪いことをしていないのにひどい目に遭っている人に対して、「その人にも何か非があるのだろう」とか「今はつらくても必ずいいことがある」と考えるのが、それ。 確かにそのような思考に支えられていた。でも歪んだ認知だった。 うつ傾向のある人は、例外だそ

          「だからなんだ」

          手帳をどうしても一冊にしたい話

          ほぼ日、ロルバーン、ジブン手帳、エディットなどなど、有名どころにはほとんど手を出しました。機能よりも見た目で選んだり、半端な時期に安くなっている手帳をとりあえず買ってみたこともあります。 手帳の内容も、マンスリーだけのものからウィークリータイプ、バーチカルタイプ、1日1ページと、バラバラです。 でも手帳を一冊にまとめることはずっと貫いています。手帳に求める機能は、今のところ ・予定管理 ・タスク管理 ・習慣の管理  ・その日の出来事の記録 ・週ごと、月ごとのふりかえり ・ス

          手帳をどうしても一冊にしたい話

          本が頼りだったころ

          長らく自分の趣味は読書だと思ってきたけど、ちょっと違うことにきづいた。 小さなころは、ただ面白くて読んでいた。エルマーの冒険?とか、ダレン・シャンとか、シリーズもの。 中学生になって、自分が友達づくりに向いてないことがわかって、本に逃げた。近くにいる人の会話に耳をそばだてながら、聞こえないふりをしながら。一人で必死だった。 でも本はいつでも面白かった。中学では図書室にある小説を片っ端から読んで、小川洋子さんとか島本理生さん、吉本ばななさんとかを知った。好きだなと思った作

          本が頼りだったころ

          散歩に出掛ける

          散歩は何にも代えがたい 散歩でしか気づかないことがあるし、散歩の後にしか散歩後の気分にはなれない ちょっと長いと嫌になるので、いつも徒歩10分くらいのコンビニまで一往復する ホットのカフェラテをすすりながら帰る

          散歩に出掛ける