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【サブ10】IRONMAN World Championship KONAレースレポート(スイム編)

はじめに(簡単な自己紹介)


私は、フルタイムオフィスワーカーとして
スポーツとは全く関係のない仕事をしながら
トライアスロンで世界と戦う、市民トライアスリートです。

水泳も自転車も陸上も、全くの未経験。
幼少期は小学校で少年野球と、中学高校ではソフトボールをやっていました。

2017年5月からフルマラソン、
2018年8月からトライアスロンへの挑戦を始め、現在はIRONMAN世界選手権での表彰台を目指してトレーニングをしています。

(主な戦績)
▶︎2022年9月 
 佐渡国際トライアスロンAタイプ女子総合優勝
▶︎2022年10月 
 IRONMAN70.3世界選手権出場
▶︎2023年9月 
 佐渡国際トライアスロンBタイプ女子総合優勝
▶︎2023年10月 
 IRONMAN世界選手権サブ10(9:53:10)

日々のトレーニングや食事については
Instagramで毎日更新しています。


KONAについてのレポートは、
事前準備編
レースまでのKONAでの1週間の過ごし方」に続き
今回の「レースレポート」
そして「KONAまでの半年間のトレーニング」の4編に渡ってお届け予定です。
(レースレポートはスイム、バイク、ランに分けて書くことにしました🙇🏻)


リザルト

◾️順位
年代別(30-34)7位
エイジグループ女子総合19位
プロ含む女子総合60位

◾️タイム
▷9:53:10
Swim3.8㎞ 1:06:43
T1 5:52
Bike180㎞ 5:17:42
T2 2:58
Run42.2㎞ 3:19:56

◾️プロ登録基準突破
私のタイムは、コースレコードで優勝したトッププロのLucy Charles-Barclayのタイム8:24:31から18%以内だったので、IRONMANのプロカテゴリー登録基準タイムをクリアするという驚きの結果となりました。


スタート前

レース当日の朝は、3時半ごろに起床。
4時ごろに、足湯をしながら朝ごはん。

ゆでたお餅3つ、バナナ、味噌汁、ヨーグルト、プロテイン、モルテン。


5時頃には会場入りし、まずバイクのチェック。

・Di2変速問題ないか
・タイヤの空気圧大丈夫か
・サイコンセット
・心拍ベルト、パワーメーターの接続チェック
・パワーメーターの校正
・ドリンクボトルセット

ヘッドライトはいらないくらい、トランジションエリアは十分明るかったです。

バイクセットしながら、近くにいた2名の選手に空気入れの使い方について質問されました。
レース当日の朝は、自分の空気入れを持ち込めないため、会場にあるポンプを使わなければなりません。

「普段使っているものと挿し口が違って使い方が分からない」
「いつもはBARの数値に合わせて入れてるけど、このポンプはPSI標記しかないからどの値まで入れたらいいか分からない」
、、、、笑

スマホを持っていたので、BARの数値をPSIに変換して教えてあげました。笑
会場にあるポンプの使い方は、前日のうちに確認しておいた方が良いかもですね。笑

私の場合はタイヤが細くて空気圧が高めなので、会場のポンプだと対応できない可能性があり、前日に0.5くらい高めに入れておいて、当日朝は空気を入れませんでした。

バイクに問題ないことが分かったら、いったんトランジション出口のモーニングバッグ預けはいったんスルーし、ホテル付近で少しくつろぐ。
日焼け止めを塗ったり、ストレッチをしたり、補給取ったり。

日焼け止めは AthleteX


私のエイジグループは7時スタート(真ん中くらい)。
スタート時間の25分前には少なくともスタート位置にいるように、とのことで、6:20ごろにはモーニングバッグ(ゴール後に受け取りたい荷物)をボランティアに預け、スタート待機位置へ移動。

ここでアミノサウルスふたつ投入!


移動する前に、サポートに来てくれていた彼とハグして、また少し泣く。笑

どんなレースでもそうだけど、トライアスロンは一歩間違えれば死ぬ競技。
死ぬリスクを十分に理解して、覚悟を持って、競技に取り組んでいます。

だからやっぱり、スタート前は不安だし、これが最後になるかもしれない。
そんな気持ちで、ハグして、「行ってきます!」しました。

BCAAを溶かした水と、エネ餅を握りしめて、スタート前ギリギリまで水分とちびちび餅を食べながら待つ。餅じゃなくてジェルの方がきっと良かったよなーとか思いながら。笑

KONAのスタートは「フローティングスタート」といって、水面に浮かびながらスタートを待って、号砲と共に同じエイジグループの選手たち約250名が一斉にスタートします。
なので、スタート前に並ぶ順番はそんなに関係ないかなと思ってはいたものの、念のため前の方に陣取って並ぶ。これが正解だった!

スタート時間の10分前くらいから、海へ入水し、試泳代わりにフローティング待機場所まで200mくらい?泳いで移動。
ここで、エイジグループの前の方に並んでいた人たちがフローティングラインの最前列を陣取ってしまい、私は3列目くらいになりました。なんとか前に行こうとしてみるものの、スペースを与えてもらえず、かつみんなかなり密集しているので、スカーリングするスペースもめちゃくちゃ狭い、、、!!!
身体をほぼ垂直にして、狭い範囲でスカーリングして待つし、隣の人と身体がぶつかったりして、スタートまでの10分弱、私は何回も沈んで溺れかけました。。。笑

たぶん後ろの方だと余裕あるかと思うのですが、タイムや順位を狙いたい場合は最初からしっかり前に並んでおいて、スタートまでの待機時間は覚悟を持って必死に浮くべきかと思いました。


Swim

3.8㎞1:06:43(1’44/100m)
Swim順位 年代別42位、総合278位
―――――――――――――――――――

そしていよいよ、スイムスタート!
のはずが、、スタートの5秒前くらいに私のGARMINがまさかの「ストレス値が高いようです。リラックスしますか?」の表示!
緊張してドキドキしすぎている私をGARMINが心配してくれたようです、、、泣

やばい、えっと、表示消さなきゃ、、えっと、、、
狭いエリアで必死に立ち泳ぎしながらGARMIN操作しようとしているうちに、号砲!!笑

号砲と共に、250人が一斉に泳ぎ出す。
2~3秒出遅れて、GARMINの画面を直してスタートボタン押して、泳ぎ出す。
めっちゃ前の方に並んでたくせにもたもたしてゴメンナサイ後ろの方。。

前の方に並んでいたので、やはりスタート直後は混雑。
ただ、不思議とKONAのスイムはそんなにブイの近くを泳ごうとする人が少なくて、みんな横幅広く泳ぐので、そんなに邪魔にはなりませんでした。

最初の100~200mくらいはとにかく自分のスペースを必死に探しながら、邪魔にならないように、もみくちゃにされないように、集中して泳ぐ。

だんだんとスペースに余裕が出てきて、自分のペースに合う人を探す。
ちょうどスイムスキンを着ていなくて、青いウェアが目立つガタイ良さげな方が良いペースで泳いでいたので、ひとまず真後ろをついていく。
その方がめちゃくちゃしっかりこまめにヘッドアップしていたので、それをしばらく確認して安心したので、私は一切ヘッドアップをせずにその方の足の指だけ見て泳ぐ。

泳いでいる体感的には「え、こんな楽してていいの?」ってくらい、かなりイージーペースで、感覚的には1’50~2’00くらいの感じ。そんな楽に泳いでいたら、最初の500mのラップが8:07(1:38ペース)

感覚的にはもっと早く泳げると思うけど、こんなに楽に泳げてこのペースなら、このままこの人についていってスイムは楽しよう!と決意。
こんなに楽ちんでこんなに早く泳げるなんて、今日はすごいタイム出ちゃうかも~~!なんて、この時の私は完全に調子に乗ってた。

少しでもこの前の人がペースを落とさず快適に泳げるように、横などにはつかず、真後ろに。足に触れないように気を付けながら。私の真後ろにもひとり着いていたのですが、その人はめっちゃ足に手ぶつけてきて、、こんにゃろ、と思いながらも冷静に受け流す。

500m~1,000mのラップが8:18(1:40)
1,000m~1,500mのラップが8:34(1:43)

ん、なんかだんだん遅くなってる?
この人にこのまま着いていってはダメかもしれない。
とりあえずもう500mのラップを見て、それ次第で折り返してからは前に出るか。

そう思ってたら
1,500m~2,000mのラップが8:53(1:47)
げげ、やばい。めっちゃ落ちてる。

ここで前半調子に乗っていた自分を猛省し始め、焦り出す。
で、折り返し付近から、前のエイジグループの方々に追いついてきて、混雑する。
ずっとついていったブルーの選手との距離も空いてしまい、追いつけなくなる。

折り返してからの復路は、どうにかペースの合う選手を見つけてついていこうとしても、なぜか全然ついていけずにどんどん離される。めっちゃ焦る。

2,000m~2,500mが8:36(1:43)
2,500m~3,000mが8:56(1:47)
3,000m~3,500mが8:49(1:46)
ラストの300mちょっとが6:10(1:52)

復路はもうすっかり焦ってしまって、ラップタイムは目で確認するものの、どんなペースで泳げているのかもはや計算できず。周りに置いて行かれていること、また後ろのエイジグループのトップにも抜かされたりして、さらに焦る。「ええ~後ろのエイジ、私より年上よねぇ、、速いよぉ、、、」

前半に調子に乗って、「めっちゃ良いタイムでスイムアップできるかも」と思ってしまったが故の、後半思ったようにいかなくなってからの焦り。猛省です。常に謙虚な姿勢大事です。はい。

で、もうわけわからないくらいめちゃくちゃ焦りながらスイムアップして、手元で1:06:27。
当初は1‘42ペースで1:04:36予定だったので、それよりは遅いものの、思ったより悪くなかった。無駄に焦ってるだけだった!マイペースで良かったんだ。。。笑

初めてのウェットスーツ無しのレースで、このタイムで泳げたのは上出来です!!!!
アスロニア東新宿の朝スイムのおかげだ~~!
松永コーチ、ありがとうございます!

顔が必死なのよ笑

しかし年代別スイム順位で42位なので、まだまだ伸びしろしかない、、、、!!!

(ひとつ反省)
KONAのスイムはミラーゴーグルが良きです。
ミラーゴーグル持ってなかったのでとても眩しかったです。笑

(追記反省)
アンクルバンド、「安全ピンで固定するのがおすすめ」とアスリートガイドに記載があったし、スタート直前にもボランティアさんが配ってくれていました。

でも私はスイムアップ後にいったん外してカーフガードを着ける予定だったので安全ピンは着けませんでした。

でも想像以上に泳いでる時にアンクルバンドが気になって、取れないか心配だし、水の抵抗も気になりました。ビニールテープとかでぐるぐる巻きにするとかもありなのかもしれない、、次に向けて要検討。


スイムデータ


T1

5:52

T1は、スイムアップ場所からすぐそこ、10mもないくらいの位置にギアバッグ受取場所があります。バッグの手前にホースが何十本もあって、水道水で身体を洗うこともできます。(わたしはスルー)

ギアバッグを受け取って、チェンジングテントの中で着替え。

1
スイムスキン、スイムキャップ、ゴーグルを脱ぐ

2
お腹にしまっていた長袖ウエアを着る
→2分くらいかかったかな?やっぱウェットスーツNGのレースで長袖は不利です!泣

3
タイミングチップを一度外して、カーフガードを装着、タイミングチップを再度装着

4
ヘアバンド、サングラス、バイクグローブを装着

5
バイクシューズ、靴下を握りしめてバイクまでダッシュ
→100mくらい?結構長いので、バイクシューズを履いて走るのはスピード的にも、足の負担的にも良くないと判断し、持って走ることに。最初からペダルにつけておいても良かったかもなぁとも思ったりした。

6
バイクの前まで来てから、靴下、バイクシューズを履く

7
お腹にハイドレーションをセット

8
ヘルメットを被って乗車ラインまでダッシュ

で、6分弱。
んーーーー結構かかったな。
半袖ウエアで袖を出したまま泳げてたらここで2分は縮められそう。

乗車ラインを超えて、飛び乗りはせず、落ち着いて、自転車をまたいでから、ペダルをはめてバイクスタート!

さて、続きはバイク編にて。

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