アルゲリッチ_アニー

別府アルゲリッチ音楽祭

6月5日は、マルタ・アルゲリッチの誕生日でした。
20世紀最高のピアニストの一人で、僕は十代の頃から大ファンですが、
彼女が毎年、別府で開催している音楽祭に、ゲスト参加してきました。
ラヴェルの「夜のガスパール」というピアノ作品は、元々は、フランスの詩人ベルトランの同名の詩集にインスパイアされて書かれたもので、
アルゲリッチが40年ぶりに演奏することとなったこの曲のために、
僕はアニー・デュトワさんと一緒に、同じ舞台で詩の朗読をしました。
アニーさんは、指揮者のシャルル・デュトワとの間に生まれた、アルゲリッチの次女です。

詳細は、『新潮』(6月号)をご覧下さい。
僕が手がけた「夜のガスパール」の新訳も掲載されてます。

しいきアルゲリッチハウスという、100人強が入るサロン的な会場で聴いたその演奏は、ちょっと筆舌に尽くしがたい素晴らしさでした。
もう一生、ああいう音楽体験はないだろうと思わされるほど。


平野啓一郎

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