見出し画像

タピオカ屋の跡地に増えている“○○屋”

一世を風靡したタピオカミルクティー屋。小さなスペースで開業でき、設備投資も少ないため初期投資も抑えられ、原価率も低いので高い収益性を見込ます。また調理ノウハウもあまり必要なく、ちょっとした店舗なら一人で十分オペレーションできます。そういった手軽さから一時は雨後のタケノコのように大量出店していました。当時は脱サラしてタピオカミルクティー屋を始めたという人も少なくないと思います。しかし10年前に流行し店舗が増えた“白いたい焼き”と同じで、ブームは沈静化してきており、閉店する店も増えてきています。
このような一時的なブームで終わるビジネスで重要なのは短期間で投資回収ができるかどうかということです。必要以上に設備や内装にこだわると回収期間が長くなり、投資資金を回収する前にブームが終焉してしまいます。タピオカミルクティーは前述した白いたい焼きと比較しても設備投資も少ないためこれだけの出店に繋がったと言えまると思います。むしろ、内装を見ると撤退を前提とした簡素なものが多く、オーナーとしても最初から長くやれるビジネスでないと理解している店が多かったのではないでしょうか。

ブームも沈静化してきたこの数年、街を歩きながらタピオカミルクティー屋の跡地は何になるのか?ということに注目していました。一時はちょっとだけブームになりかけたバナナジュース屋になった店もありましたが、結局大したブームにはならず終息しました。それでは何の店がタピオカミルクティー屋の跡地に増えているかというと、“唐揚げ屋”です。
最近増えている唐揚げ屋もタピオカミルクティー屋に似た特性があります。それはフライヤー程度で済む初期投資の少なさ、串打ちや焼きなどの職人技が焼鳥屋と比べて揚げるだけという簡単なオペレーションです。更に唐揚げの場合、タピオカミルクティーと比較して幅広い年齢層に支持され、コロナ禍でのテイクアウト需要が増えたことで更に勢いを増しました。
唐揚げは日本人の好物の一つであり、白いたい焼きやタピオカミルクティーと比べると一時のブームという感じはあまりありませんが、これだけ店舗が増え競争が激しくなってくると淘汰される店が出てくると思います。
唐揚げに続く飲食店は一体何になるのでしょうか?


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?