見出し画像

豚骨ラーメンのバリカタから見る固定観念

皆さん、豚骨ラーメンを食べる時は麺の硬さは何を選んでいるでしょうか?
私が最近、気に入っているのは“バリヤワ”です。あまり聞きなれないかもしれませんが、普通→ヤワ→バリヤワとヤワよりも更に柔らかい硬さです。
豚骨ラーメンでヤワが好きだというと、“分かってないな~”とか、“おこちゃまか!”とか言われそうです。確かに私もそう思っていました。しかし皆さんはバリヤワとは言わないまでも、ヤワを食べたことがありますでしょうか?

私の周りを見ていると、感覚的にはカタやバリカタを選んでいる人が全体の8割はいるような気がしています。残りの2割は普通と更に硬いハリガネなどを選んでおり、ヤワ以下を選ぶ人は見たことがありません。
なぜ私がバリヤワを選ぶようになったのか?それは先日、あるラーメン店の店主に勧められたからです。食べてみると、単純に伸びた麺とは全く異なり、ツルツルしてスープともよく絡みとても美味しかったのです。ヤワ=美味しくないと勝手に思い込んでいた自分にとっては非常に衝撃的でした。世の中、豚骨ラーメンは硬い茹で加減を選ぶほど通という変な思い込みがあるような気がします。別なお店で“湯気とおし”や“粉落とし”というハリガネ以上の硬さが選べるお店がありました。店主に聞いてみるとそれなりに選ぶ人はいるけど、お腹を壊されたら困るから実際はハリガネ以上は全て同じ時間茹でているということでした。店としても茹で時間が短すぎるものはあまり推奨したくないけど、お客さんのニーズがあるから出さざるを得ないとのこと・・。

“硬い麺=通”という固定観念が先行し、その方向に過ぎることは必ずしも良いことではありません。辛いラーメン、パワーがあり過ぎる車、などもしかりで人は次々と高いものを求めます。マーケティング的には飽きられないようにその方向でより高いものを出さざるを得ないのかもしれませんが、それが過熱し必要以上のものになった場合、それは必ずしも良いことではない無くなってしまう気がします。

一度“バリヤワ”を食べて自分の固定観念にとらわれていないか考えてみてはいかがでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?